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カテゴリ:国力とお金
●さて昨年の日本の経常収支が20兆円を超え、前年に比べ倍増したそうだ。 この経常収支の黒字は過去積み上がり、日本の対外資産から対外負債を引いた額・対外純資産がプラスで、400兆円を超える圧倒的な世界最大の債権国の地位を20数年も続けている。いわゆるお金持ち国家と言える。これだけ聞くと何か問題あるって感じかな? ●ドル建てのGDPが、対外純資産が日本に次いで多いドイツに抜かれ、4位になったが、株価も上がり企業業績も良い、GDP600兆円を今年は超えそうだなんて話を聞くと、なんで円安なの?‥と聞きたくもなるよね? 円高に戻ればまたドイツを抜きそうだね? なぜ円安なのか?って記事あまり紹介されてないような気もするね? ちょつと参考になる記事があったのでお届けするよね。 ●経常収支のおもな内訳は、貿易によるものとサービスによるものが主因だ。 貿易については、昨今のエネルギーの高騰による赤字が続いたが、それも少し安定して、赤字幅は減った。サービス収支については、旅行収支がコロナ禍後の訪日外国人の増加が貢献している。この額3兆4037億円の黒字になる。 ●一方で上記の黒字や日本が提供する安定した知的財産使用料はあるものの、その他のデジタル資産の持ち出しが、5兆9556億円にもなり大幅な赤字だ。 ●この貿易とサービスの赤字収支を補ってなおかつ、20兆円の黒字の主因が、第一次所得収支という、日本の企業や個人が海外に投資して得た利益がそれだ。 ●これだけ聞くと、なんだ何も問題ないじゃない。なんで円が売られて円安なんだ?と思うかもしれないね? ●みずほ銀行のエコノミストによれば、統計上は20兆円の黒字だが、実はキャッシュフローベースで考えた実質の数字は1.8兆円の赤字だという。それも前年の10兆円の赤字に続きだ。もちろん改善してはいる。 ●なぜ150円近くまで円安が進んでるのか?のカギは、この実質の赤字を考える必要があるとのこと。 ●日本の対外資産は600兆円を超えてるはずだが実は、近年は外国証券投資から企業の直接投資の比率が高まっている。この投資から上がる配当や利息がすべて円を買って日本に送金=円転すれば円高に寄与するはずだが、実際はその3割程度しか円転されない。 ●このような実態は、成熟した債権国 は、いわば仮面にすぎず、債権取り崩し国に近いそうだ。 ●先の旅行収支の黒字がまだまだ伸びる余地はあるが、受け入れのホテルや旅館などコロナ禍をへてスタッフが足りず、ましてや今後の労働力不足もありいずれ飽和しそうだ。 ●対して日本が主に米国発のデジタルサービス・巨大IT企業が提供するプラットフォームサービスは、AI時代を迎え、今後も拡大されることが見込まれるからだ。 つまりサービス収支赤字は、訪日客が増える以上にかつその先長く続きそうということだ。これをデジタル小作人と呼んでるが、対価は相手の言いなりにしかならないね?日本はその環境に甘んじているしね。 ●総じて、日本の為替は、仮面の黒字国、または仮面の債権国ゆえに継続的な円安に直面しているという視点=素顔の債権国 で見る必要があるとのことだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.03 23:13:53
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