カテゴリ:リスク管理
3級FP技能士 合格講座 中野克彦 中島智美 藤崎仁
(39) 住宅火災保険における火災保険の支払いは,一般的に保険金額が保険 価額(時価)の( )以上の場合は,保険金額を限度として実際の 損害額が支払われる。 1) 60% 2) 70% 3) 80% 解説者:なかじま ともみ (幼稚園教諭、保育士、CFP(R)、1級FP技能士) (39) 正解:3 【損害保険のしくみ】 答えは3番の80%です。 損害保険は、「損害額を実損てん補する」という決まりがあります。 つまり損害額が200万円なら200万円。500万円なら500万円ということです。 生命保険と違い、損害保険は事故によって支払われますので、もし、損害額より多くの保険金をもらえるような仕組みになっていたら、故意に事故を起こす人がでてくるかもしれませんので、それを防ぐためにも、損害額と同額の保険金が支払われます。 通常、損害保険の保険金は、時価と同額にします。 例えば火災保険の場合、仮に今家が全焼してしまったら、同じ家を建てられる金額を設定します(再調達価格) ところが、2,000万円の価値の家(保険価額)に3,000万円の保険金をかけることを超過保険といいます。逆に、1,000万円しかかけないことを一部保険といいます。 超過保険の場合は、保険価額を超えたものは無効となります。 一部保険の場合はこの問題にあるように、保険金額が実際の保険価額の80%以上であれば保険金額を限度に実際の損害額で保険金が支払われます。 例えば2,000万円の家に1,000万円しか保険をかけていなかった。 その家が半焼してしまい、1,000万円の損害額だった。 ところが保険価額に対して50%しか保険に入っていないため、いくら損害額の実損てん補といっても1,000万円が支払われるわけではありません。 この場合は保険価額の80%以上、つまり1,600万円以上で保険に加入をしていれば実損の1,000万円が補償されたことになります。 もし80%未満だったら・・・ その時には比例てん補といって以下の算式によって保険金が減額されてしまいます。 保険金額 損害保険金=損害額× ────────── 保険価額×80% 実際に数字を入れてみましょう。 保険価額は2,000万円 保険金1,000万円 損害額1,000万円の場合 計算をすると625万円になります。 つまり1,000万円の損害に対して625万円しか支払われないことになります。 損害保険はきちんと保険価額を確認をして保険金を決めないといけないということですね。 ────── COPYRIGHT (C) 2007 Tomomi Nakajima All Rights Reserved. ────── お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2007.04.11 22:31:00
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