カテゴリ:金融資産運用
3級FP技能士 合格講座 中野克彦 中島智美 藤崎仁
(44) 株価指標のうち、( )は東京証券取引所市場第一部上場銘柄のう ち代表的な225銘柄の株価を平均し、かつ連動性を失わないように計算 された指標である。 1) 東証株価指数(TOPIX) 2) 日経平均株価 3) 時価総額指数 解説者:中野 克彦 (経営コンサルタント、CFP(R)、1級FP技能士) (44) 正解:2 【株価指標】 日経平均株価は、代表的な225銘柄の株価を平均したもので、問題文にもある通り、連続性を失わないように計算しています。この他に東証株価指数についても理解しておいてください。 2007年1月学科試験(44)でも、同様の問題が出題されています。 <日経平均株価(日経225)> ┌─────────────────────────────────┐ │1949年の東京証券取引所再会以来継続している指数で、正確には「日経平│ │均株価225種」といいます。略して「日経225」などと呼んだりもし│ │ます。 │ │ │ │日経225の数値は、東証一部上場の各業種から代表的な225銘柄を選│ │び、その修正平均株価を計算した値です。 │ │ │ │修正平均株価とは、株式分割などで株価が下がったときなど株価に連続性│ │を持たせるために、その修正を行った平均値のことです。 │ │ │ │例えば800万株発行している会社の株価が10,000円だったとします。この │ │株価はあまりにも高いので、一般投資家にも買いやすい価格にするために│ │1:2の株式分割を行ったとしましょう。 │ │ │ │そうすると株価は5,000円になり、総発行株数は1,600万株になるわけです│ │もしこの会社が225銘柄の株価に選ばれていたとすると、会社の経営状│ │況などなにも変わらないのに、日経225は値は大きな影響を受けること│ │になります。 │ │ │ │つまり株価の連続性がなくなってしまうわけです。したがって日経225│ │を計算するときは連続性が失われないように修正する必要があるのです。│ │これが修正平均株価と呼ばれる理由です。 │ └─────────────────────────────────┘ <東証株価指数(TOPIX)> ┌─────────────────────────────────┐ │1968年1月4日の東京証券取引所第1部全体の時価総額を基準に、その日を│ │100ポイントとして、この時価総額の増減を示しています。 │ │ │ │数値の連続性を保つために、新規上場や上場廃止があった場合には、基準│ │となる時価総額を修正しています。 │ │ │ │時価総額とは、例えば50万株発行している会社の株価が100円だったとす │ │ると │ │ 100円 × 50万株 = 5000万円 │ │ │ │この5000万円を時価総額といい、東証1部のすべての銘柄に対し時価│ │総額を求めたものが、TOPIXです。下記が計算式です。 │ │ │ │TOPIX=(本日の東証市場第1部の時価総額÷基準時価総額)×100 │ │ │ │TOPIXは東京証券取引所第1部に上場しているすべての銘柄を計算の│ │対象とし、株式素手ウェイトをつけた時価総額指数(加重平均)です。 │ │ │ │この指数は、株式市場全体の資産価値の変化を通じて、株価の変動をみよ│ │うとするものです。 │ └─────────────────────────────────┘ ────── COPYRIGHT (C) 2007 Katasuhiko Nakano All Rights Reserved. ────── お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2007.08.02 00:04:28
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