カテゴリ:リスク管理
3級FP技能士 合格講座 中野克彦 中島智美 藤崎仁
(9) 人身傷害補償保険は,自動車事故により被保険者が死亡または傷害を被 った場合に,相手方の過失割合に応じて,示談交渉が成立した後に,保 険金額の範囲内で損害額を補償する保険である。 解説者:なかじま ともみ (幼稚園教諭、保育士、CFP(R)、1級FP技能士) (9) 正解:× 【人身傷害補償保険】 ×:相手方の過失割合に応じて →○:過失割合に関わらず 人身傷害補償保険とは、自動車事故により被保険者が死亡または傷害を被った場合に自己の過失割合に関わらず、保険金額(契約)の範囲内で実損害額を補償する保険です。 【過去の出題】 2007年1月3級学科試験(9)人身傷害補償保険 車の事故で5000万円の保険事故がおきたとします。 通常、民間の自動車保険の場合は、自分の過失が50%、相手の過失が50%だとします。相手が加入している保険から支払われるのは、過失分の50%を差し引いた2500万円しか支払われません。 そこで残りの2,500万円が支払われるのがこの保険です。 人身傷害保険の特徴は ・過失の割合に関わらず、損害額(契約の範囲内)を補償 ・家族も補償の対象 ・他人の車に搭乗中や、歩行中の事故も補償の対象 ・交渉がまとまらずにいるときもその解決を待たずに支払われる 以上のようになっています。 とっても似ている保険に「搭乗者傷害保険」というのがあります。この保険の特徴は決められた金額が支払われるものです。例えば事故の場合にケガで入院をしたとします。 入院費用が1日10,000円かかっても、もし1日5,000円で契約をしていたら、5,000円までしか支払われないということです。このように決められた金額が支払われることを「定額払い」といいます。 これが人身傷害補償保険だと実際にかかった10,000円が支払われるということになります。 人身傷害補償保険のほうが手厚いので、保険料もちょっと割高です。 両方入る必要はないので、注意してくださいね。 ────── COPYRIGHT (C) 2008 Tomomi Nakajima All Rights Reserved. ────── お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2008.03.11 23:11:41
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