カテゴリ:金融資産運用
独学 3級FP技能士 試験 解説 中野克彦 なかじまともみ
(11) 日本のGDP(国内総生産)の支出側の項目のうち,最も大きな割合 を占めるのは,民間最終消費支出である。 解説者:中野 克彦 (経営コンサルタント、CFP(R)、1級FP技能士) (11) 正解:○ 【GDP(国内総生産)】 日本のGDPの支出側で、最も大きな割合を占めているのは民間最終消費支出です。 【過去の出題】 2008年5月3級学科試験 (11)「GDP(国内総生産)」 2007年9月3級実技試験 (4) GDP(国内総生産) GDPもいよいよその詳細まで出題されるようになってきました。2級に片足を踏み入れた印象です。 GDPのうち民間最終消費支出はおよそ60%程度を占めており、一番大きな影響を与えています。つまり私たちの個人消費が、日本のGDPを大きく左右していることが分かります。私たちが支出を抑制すると、GDPの縮小するというわけです。 一方、企業の需要は、民間企業設備といって、およそGDPの15%を占めます。民間最終消費支出に比べるとブレ幅が大きいのがその特徴です。 GDPについては、基本的な事項もしっかりと押さえておく必要があります。下記に整理しておきましたので、知識の確認をしてみてください。 <GDP(国内総生産)> GDPは、1年間に作り出される商品・サービスの付加価値の総額をいいます。 「付加価値の総額」というのが少し理解しにくいと思うので、次の例を用いて説明していきます。 日本国内の産業が、「小麦農家」「製粉業者」「製パン会社」の3者のみだったとします。それぞれの取引は下記の通りだったとき、 付加価値20円 ┌──────┐ 小麦農家 │ 小麦20円 │ └──────┤ │付加価値20円 ┌──────┴──────┐ 製粉業者 │ 小麦粉40円 │ └─────────────┤ │ 付加価値40円 ┌─────────────┴───────────────┐ 製パン業者│ パン 80円 │ └─────────────────────────────┘ ←────────────────────────────→ 付加価値の合計 80円 小麦農家は20円分の小麦を生産し、製粉業者に販売します。製粉業者は、その小麦を原料にして小麦粉を生産し、そのすべてを製パン業者に販売します。つまり製粉業者は40円のものを販売しましたが、20円の小麦を購入しているので、その付加価値は20円ということになります。製パン会社も同様に考えると、その付加価値は40円ということが分かります。 この例の場合、付加価値の合計は20円+20円+40円=80円となり、最終的な産出額であるパンの価格80円と等しい金額になります。 このようにしてすべての商品・サービスの付加価値の総額がGDPになります。 ────── COPYRIGHT (C) 2009 Katasuhiko Nakano All Rights Reserved. ────── お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2009.06.26 02:43:49
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