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2015.06.24
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テーマ:戦争反対(1187)
カテゴリ:戦争と平和
沖縄戦70年 「悲劇」繰り返さぬ努力を
沖縄戦の終結から70年の慰霊の日を迎えた。最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園では、全戦没者追悼式が営まれた。
大戦末期、沖縄本島に上陸してきた米軍を迎え撃った戦いは、凄惨を極めた。沖縄戦とは、国民が決して忘れてはならない「日本の悲劇」である。謹んで哀悼の意をささげたい。(中略)
70年前を振り返り、今、もっとも大切なことは何か。それは、あの悲劇を繰り返してはならないという決意であり、行動である。それこそ、今に生きる日本人すべての責務である。沖縄をはじめとする日本に、二度と戦火が及んではならない。
中国公船は尖閣諸島周辺で領海への侵入を繰り返している。軍拡も著しく、南シナ海での勢力拡張も急だ。
こうした環境下、安倍政権は安全保障関連法制の整備、日米防衛協力の新指針(ガイドライン)の制定、米軍普天間飛行場の辺野古移設などを進めている。
翁長知事は追悼式の平和宣言で政府に、移設作業の中止を求めた。しかし辺野古移設こそが、普天間の危険性を除去しつつ、日米同盟の抑止力を保つ方策であることを理解してほしい。
沖縄の重い米軍基地負担を国民が認識し、深く感謝すべきであることは当然だ。一方で、沖縄を含む日本の安全保障に責任を持つのは政府である。
真の平和と安定のために必要なことは何か。日本国民全員が真剣に考えなくてはならない。

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あの悲劇を繰り返してはならないという決意と行動が大事と、それはまったくそのとおりです。真の平和と安定のために必要なことは何か。日本国民全員が真剣に考えなくてはならない、と、それもまたそのとおりです。
が、しかし、その具体論が「辺野古移設こそが、普天間の危険性を除去しつつ、日米同盟の抑止力を保つ方策である」というのでは、まるっきり話にならないといわざるを得ません。

沖縄戦から汲み取られる教訓は、いくつかあると私は思います。
第一に、世界有数の強力な軍隊でも、国を守ることはできなかった、ということです。何しろ、戦前の日本は、世界三大海軍国などといわれていましたが、その軍事力が暴走して無謀な戦争に突入した挙句、無残な敗北を喫しました。
沖縄では、土壇場で1個師団が台湾に引き抜かれたとはいえ、歩兵2個師団と独立混成1個旅団、総兵力11万人にも達していました。戦車部隊はきわめて貧弱だったものの、戦車が大活躍できるような地形でもなく、一方で砲兵は当時の日本軍としては異例と言っていいくらいに極めて充実していました。
それでも負けたのです。

第二に、軍隊は必ずしも国民(民間人)を守らなかった、ということです。昨日の記事でも指摘したように、沖縄戦では、日本軍が民間人に集団自決を強要したり、戦闘中に壕から追い出したり、スパイ容疑で処刑したりといった事例が多数発生しています。もちろん、すべての日本軍がそうだったというわけではありません。極限状態のなかで、日本軍の兵士もまた平常心ではいられなかった、という事情もあるでしょう。でも、とにかく強力な武器を持つものは、戦場の極限状態の中で、より強力な敵に対してその銃口を向けるだけでなく、より弱い立場の民間人同胞に対して牙を向くこともある、ということです。

第三に、激しい地上戦は、その舞台となった土地に、恐るべき被害をもたらす、ということです。昨日の記事に書いたように、沖縄戦における民間人の犠牲者は、少なくとも9万4千人、ひょっとしたら15万人くらいに達する可能性はあります。国土が戦場になる、というのはそういうことなのです。

これらのことから言えるのは、強力な武力を持つことで平和と安定を維持することはできない、ということです。こちらが強力な武力を持てば、相手はもっと強力な武力を持とうとする、際限のない軍拡競争になるだけです。完全に非武装でよいかと言うと、残念ながらなかなか難しいところはありますが、少なくとも、過剰な武力は何もよい結果を生み出さないということはいえる。
「日米同盟の抑止力」が沖縄を守るとは、私には思えない。より正確に言えば、沖縄を守るというメリットと、そのために沖縄が負うデメリットを比較して、前者のほうが大きいとは思えないのです。要するに、大して役に立つとは思えない保険なのに、保険料が高すぎる。
これらのことを総合して考えれば、「辺野古移設こそが、普天間の危険性を除去しつつ、日米同盟の抑止力を保つ方策」なんてのは、翁長知事のいうとおり、固定観念に過ぎないとしか思えません。





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最終更新日  2015.06.25 01:13:05
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