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テーマ:政治について(19862)
カテゴリ:政治
民主クリントン氏が辛勝=アイオワ州党員集会―米大統領選
米大統領選の民主、共和両党候補者指名争いの初戦となった1日のアイオワ州党員集会で、民主党はヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダース上院議員が大接戦を演じた末、クリントン氏が僅差でサンダース氏を上回った。~ 公式集計によると、99%の集計が終わった段階で、クリントン氏が49.9%、サンダース氏は49.6%。サンダース氏は1日夜、支持者を前にした演説で「事実上引き分けのようだ」と述べた。 最有力候補と目されてきたクリントン氏に対して、民主社会主義者のサンダース氏が大健闘したのは間違いない。9日に実施される次のニューハンプシャー州予備選では、クリントン氏は隣のバーモント州が地元のサンダース氏に支持率で引き離され、苦戦が予想される。 --- バーニー・サンダースが健闘しつつも、結局は順当にヒラリー・クリントンが選ばれるのかなと思いきや、クリントンが勝つには勝ったものの、0.3%という驚きの得票差。大統領選本選は、各州ごとに1票でも多く取った候補者が選挙人を総取りしますが、予備選の代議員選出方法は各党、各州ごとに違い、アイオワ州の民主党予備選は代議員を比例配分するとか。つまり、事実上サンダースもクリントンも獲得代議員数はほぼ同数のようです。そして、続くニューハンプシャー州ではサンダースが勝つ公算が大きい、と。 ひょっとして、そのままサンダースが民主党の大統領候補になるのでは??というのは、やっぱり甘すぎる予測でしょうかね。 一方の共和党のアイオワ州予備選は、台風の目となったトランプ候補は2位で、テッド・クルーズ上院議員が首位になったとか。もっとも、その得票はクルーズ28%対トランプ24%と、やはり僅差のようです。しかも、トランプの言動はすでに知られているとおりですが、テッド・クルーズもまた、トランプと大同小異の保守強硬派です。キューバからの亡命者の子どもということで、もし当選すれば米国史上初のヒスパニック系大統領ということにはなるのですが、キューバ系移民はヒスパニックと言っても米国内ではちょっと特殊な位置にいる※こと、その政治的主義主張がおよそヒスパニック寄りとは対極にあることから、ヒスパニック系とは言い難い。母語もすでに英語でしょう。 ※米国では、カストロ政権への対抗上、キューバからの移民は「政治亡命者」であるとして、無条件に永住権を認めてきました。それ以外のラテンアメリカ諸国からの不法移民は厳しい取り締まりの対象なのに、キューバ人だけが特別扱いなので、他の国の出身者との間には軋轢があるようです。 私は別に米国の有権者ではないので、米国の大統領選で誰を応援とか、そういうことは言っても意味がありませんが、サンダースにはおおいに注目しています。ただ、共和党の候補者に勝てるか、という問題も残ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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私もサンダースの健闘には驚きましたが、ただおっしゃるように選挙で勝てる候補というと、やはりヒラリーさんの方でしょうね。このあたりはトランプと立場は似ています。
テッド・クルーズはなかなか勉強もできるし優秀な人間ですが、Wikipediaにのっている彼の主張を見ると、 >自由貿易の促進 米国愛国者法の再法制化 死刑制度の存続を支持 銃規制に反対 進化論を否定 人工妊娠中絶に反対 国民皆保険制度に反対 均等税の導入 最低賃金の引き上げに反対 不法移民の合法化に反対 LGBT(同性愛・性的少数派)の権利確立への反対 マリファナ合法化に反対 障害者権利条約の批准を阻止 小さな政府と新自由主義を支持 イスラエルとの同盟強化 イランやキューバとの融和路線に反対 イスラム国に対して絨毯爆撃の実施を主張している シリア内戦等中東への軍事介入には反対 ですからねえ。なかなか気合の入った人物です。安倍晋三あたりとは、立場を超えて話が合うんじゃないんですかね。 (2016.02.03 07:10:24)
Bill McCrearyさん
>私もサンダースの健闘には驚きましたが、ただおっしゃるように選挙で勝てる候補というと、やはりヒラリーさんの方でしょうね。 そこがねえ、まあ私は米国の有権者じゃないので、何も悩む必要はないですけど。 >ですからねえ。なかなか気合の入った人物です。安倍晋三あたりとは、立場を超えて話が合うんじゃないんですかね。 私もそんな気がします。まさしく宗教保守です。しかし、 イスラム国に対して絨毯爆撃の実施を主張している シリア内戦等中東への軍事介入には反対 というのはかなり矛盾した政策です。彼の主張が矛盾しているのか、wikipediaの要約が誤っているのかは分かりませんけど。 (2016.02.03 07:32:09)
maki5417さん
>米国は州ごとの特殊性があるので興味深いですね。 >アイオアは8割が白人で人口が300万人。 >民主共和とも今のところ混迷状態ですね。 確かに、過去の予備選を見ても、初戦のアイオワで勝ったから必ず指名を勝ち取れる、というものではないようです。とはいえ、初戦で勝って勢いに乗って、という例も少なくない。まだまだどうなるか分かりませんが、ともかく「社会主義者」を名乗る大統領候補が優勢になること自体、米国では驚異的なことでしょう。 (2016.02.04 06:57:43)
アメリカ合衆国大統領選挙の一般投票でも、ネブラスカ州とメーン州では得票数に応じて大統領選挙人を分配する比例割当方式を採用しているそうです。
ja.wikipedia.org/wiki/勝者総取り方式 (2016.02.06 01:28:51)
gaullisteさん
>アメリカ合衆国大統領選挙の一般投票でも、ネブラスカ州とメーン州では得票数に応じて大統領選挙人を分配する比例割当方式を採用しているそうです。 >ja.wikipedia.org/wiki/勝者総取り方式 そうだったのですね、知りませんでした。 (2016.02.07 00:33:41) |