医師・看護師等、医療従事者に対する患者からの暴言・暴力・セクハラ・ストーカー行為
(いわいる院内暴力) がクローズアップされてきた。被害に遭った関係者は全体の3割強にのぼるという!おい、普通に仕事しててそんなに暴力を振るわれる業界ってあるのかよ!と改めて事態の深刻さに驚くばかりだ。
「犯罪不安社会」なのに、なぜ見落とす? 誰もが「治安が悪くなった」と感じ、監視カメラを設置したり自転車のカゴに防犯パトロール中などと標識を付けたり、自治体は疑似パトロールカーを街中に走らせたりしている。それじゃあ、病院の安全もみんなで守らないといけないよね!自分がモンスターになっては意味ないよね!そのくらいの意識があって然るべきかと思いきや、残念ながら院内暴力の問題は死角に入っている感じがする。
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そこで・・・
こんなものを作ってみた。院内暴力の問題を考えてもらう為のバナーである。当管理者のような無名な存在がこんなことをやっても意味がない。もっと権威のある団体等が、院内暴力の問題を扱ったサイトなりを作って、それへのリンクバナーを配布するとかの取り組みがあれば理想だが・・・。
院内暴力の背景とは何だろう
「モラルが低下した」~という言い方はしたくない。なぜなら、「じゃあ昔の人はみんなモラルが高かったんですか?」ということがハッキリしないからだ。いろいろ考えた結果、何となく思い浮かんだことがある。
一億総他責的社会~実にイヤな用語ではあるが、
「著書:一億総ガキ社会」にでてくる分析から。ライフスタイルの変化から個人化が極度に進行して自己愛が肥大化する反面、経済状況が悪化して不安心理も増大。立場を異にする人間に対する寛容さや想像力も失われ、ちょとしたひずみで暴発する人々。
普段は礼儀正しく振舞ってはいるものの、不満のはけ口を見つけた途端暴発するのだ。もちろん、相手が女性であったりマスコミの存在に怯えていて、反撃して来ないのを計算に入れてのことだ。これは一種の弱い者いじめと言える。
病院のサービス業化~そもそも病院とは高い公共性を持った存在。2割か3割の料金で済むということは、自分の為だけの病院では無いはず。ところが病院がサービス業化してくると、患者の権利の裏側にある義務を見えなくするのではないだろうか。
全面的に我がままを通すのなら、オーダーメイド化された「契約」しかない。
アメリカのような、初めから「サービス=自費診療」という世界のように。ただし、アメリカは
入院=破産する程の高い医療費、が社会問題になっていることも知るべきだろう。
院内暴力は、様々な要因が複雑に絡み合っていると言えないだろうか。一朝一夕で解決できる問題ではない。やはり多くの人たちに問題に対する認識を持ってもらうことが肝心だと思います。