Amazonの見放題「プライム・ビデオ」サービス開始。使ってみての特徴
■Amazonプライム会員向けに新たに「プライム・ビデオ」追加アマゾンは以前から案内していていつ始まるのか明確にされていなかったAmazonプライム会員なら追加料金無しで見放題「プライム・ビデオ」の配信を9月24日に開始した。以下は「プライムビデオ」ページ。Amazonプライム会員は年会費3900円、送料無料やお急ぎ便、お届け日時指定、その他の特典も充実したサービスが受けられるもので、Amazonで商品を購入するときには大きなメリットがあるため会員になっている人も多いはず。私自身がAmazonプライム会員のため、「プライム・ビデオ」サービス開始なってすぐに試してみた。無料で動画見放題のサービスが無料で追加されるのはうれしいことだ。「プライム・ビデオ」は、Amazonビデオの中のカテゴリーとなっているのである意味わかりにくい面がある。詳しくは後で述べる。■「プライム・ビデオ」の対象者と使用できるハードウェア「プライム・ビデオ」が見られるのは対象者は、Amazonプライム会員(Amazonプライム、Amazonファミリー、Amazon Student)、30日間のプライム無料体験会員、Amazonファミリー体験会員。Amazon Student体験会員や、家族会員(配送の特典のみ共有する方)は利用不可。「プライム・ビデオ」が見られるハードウェアは次の物。・PC(ウェブサイトでのストリーミング)・Fireタブレット・iOSデバイス(iPadおよびiPad Mini、iPhoneおよびiPod Touch)・Androidデバイス(Amazonビデオアプリ使用)・ゲーム機(プレイステーション4)・テレビおよびブルーレイ (Sonyの2014年以降製造のネット接続機能を持つ機種に対応、 Panasonicの2014年以降製造のネット接続機能を持った全ての機種)「プライム」が表示されている動画がプライム会員なら見放題となる。■PCで「プライム・ビデオ」を見るWindows 7上のChromeブラウザで「プライム・ビデオ」のページに入る。私はAmazonでよく購入するためにAmazonのアカウント情報がChromeに保存されているために入力する必要がなかったが、そうでない場合は入力して進める。「プライム」の表示があるビデオの1つをPCからクリックしてみた。この動画の説明にある「今すぐ観る」をクリックする。本当にあっけなく簡単に今すぐ見ることができた。画面中央には、10秒戻るボタン、ポーズボタン、10秒進むボタンなどあり、それなりに使いやすい。下にはスライダー、右上には音量ボタンや画面最大化縮小ボタンもある。■Android端末で見るPlayストアで「プライム・ビデオ」を見るアプリを探すために、「プライムビデオ」で検索しても見つからない。検索キーワードは「Amazonビデオ」で検索する。見つかった「Amazonビデオ」のアプリをインストールする。「プライム・ビデオ」を見るためにはなぜ「Amazonビデオ」のアプリが必要なのか。それは先にも述べたように「Amazonビデオ」の中のカテゴリに「プライム・ビデオ」があるためである。「Amazonビデオ」を起動してAmazonのアカウント情報を入力していくとアプリが使えるようになる。その中の1つの映画を選んでみた。PCのブラウザで見るように「今すぐ観る」をタッチ。(ダウンロードで保存してネットにつながないで見ることも可能。ただしダウンロードしてから見るのに有効期限があったりする)しばらく待つと動画が見られた。PCのときのように、10秒戻るボタン、ポーズボタン、10秒進むボタン、下にはスライダーもある■モバイルでの利用は通信量に注意SIMを入れたAndroid端末でモバイル回線を使って「プライム・ビデオ」を見ようとしたら次のような警告が出てきた。有線やWi-Fiなどの回線を使っている場合は問題ないが、SIMを入れた端末やモバイルルーターでは契約の通信量を超えると低速になって満足に見られないことがあるための警告だ。Amazonビデオアプリ、設定の中にあるビデオ用モバイルネットワークの詳細を見る。Wi-Fiしか見られない設定にもできるが、モバイルネットワークで使う場合は最低画質でも1GBで120分のビデオしか見られないので要注意だ。希望としてはもっと低ビットレートでの配信もあるとよいのだが。■見られる条件に制限はほとんどなしドコモや月500円で動画見放題のdビデオは以前に入っていたことがあるが、いろいろと制限があった。この「プライム・ビデオ」には同様な制限があるのだろうか。・root化した端末も使える。 dビデオは以前はAndroidでも使える機種が限られていたり、root化していれば使えなかった。・同じアカウントを設定したハードウェアで同時に再生できる。 dビデオは、同じアカウントで設定したハードウェアは1つしか再生できなかった。以下はroot化された中華Androidタブレット G808 3G(左下)、ドコモのAndroidスマートフォン(右下)、そして上のPCで別々の動画を再生している。それぞれ1つのAmazonプライムのアカウントを利用して3つの動画を3つの端末で再生しているのだ。ということは・・・家族で誰かがAmazonプライム会員になっていれば、そのアカウントを使って家族が別々の動画を見ることが可能ということになる。Amazonのアカウントを家族みんなが知ってしまうことでいろいろ買い物をされると困る点はあるが・・・■Amazonの「プライム・ビデオ」のためAmazonプライム会員になるべきか「プライム・ビデオ」のためにプライム会員になるべきか。年額3900円、月額では325円に相当する。見たいビデオは24日にサービス開始時でも相当数があった。しかし、まだまだ動画の本数は少ないため充実を図らなければ会員数は増えないだろう。Amazonのプライム会員になって送料無料やお急ぎ便を使いたいが、年額3900円は高いと思って躊躇した人は多いはずだ。今回の「プライム・ビデオ」見放題に魅力を感じ、さらにAmazonでの買い物をする予定がある人は損にはならないと思うので会員になるべきだ。アマゾン側としては、「プライム・ビデオ」の魅力でプライム会員になってもらいAmazonでどんどん買い物をしてもらえるようになるのが仕組まれたことなのかもしれない。今まで送料無料やお急ぎ便のためにプライム会員になっていた人は、今回の「プライム・ビデオ」が無料の追加サービスとしてビデオが見られるようになるために使わない方がおかしい。どんどん活用しよう。