「母ちゃん、今日ねあたし、天女様に会ったんだよ!」
そう言ってりつが家に帰ると、母はうっすらと目を開けて自分に微笑んだ。
「そうかい・・よかったねぇ・・」
母はそう言って、りつの頭を撫でた。
「母ちゃん、死んじゃやだ!」
りつは母に取りすがって泣いた。
「母ちゃんはいつもお前のそばにいるからね・・」
そう言って母は息を引き取った。
27歳の若さだった。
「母ちゃん、母ちゃん~!」
家中に、りつの泣き声が響いた。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.04.01 21:38:59
コメント(0)
|
コメントを書く
[連載小説:紅蓮の涙~鬼姫物語~] カテゴリの最新記事
もっと見る