ダニエル書4章より
ダニエル書4章よりダニエル書は、全12章です。前半1章から6章は、歴史的な物語。後半7章から12章は、黙示的な預言です。ダニエル書4章は、再びネブカデネザル王の夢のことです。賢者ダニエルは、再び王の夢を解き明かします。ダニエル書2章では、王が見た巨人の像の夢を言い当て、ダニエルはその意味を解き明かしました。ダニエル書4章では、王が欲するままに登りつめ、高慢な時に見た夢を、ダニエルは見事に解き明かします。この高い木は、王の権威の象徴であり、やがてそれも朽ちてしまいます。賢者ダニエルは、神にあるメッセージを王に伝え、ネブカデネザル王はその言葉を聞き入れて、見事に悔い改めに至ります。神は、賢者ダニエルの歩みを通して、大国バビロンのネブカデネザル王の心をも動かします。時代を貫いて、不思議な神の導きは、私たちの世界にも溢れています。以下、1分de聖書を引用しています。(篠原利治)おはようございます。今日はダニエル書4章「王の夢の実現」です。いと高き神が私に行われたしるしと奇跡とを知らせることは、私の喜びとするところである。:ダニエル書4章2節◆要約「ネブカドネツァル王が、全土に住む諸国民、諸国語の者たちに書き送る。いと高き神が私に行われたしるしと奇跡とを知らせることは、私の喜びである。私は一つの夢を見たが、バビロンの知者、呪法師らは誰もその意味を私に知らせることはできなかった。最後にダニエルが私の前に来た。彼には聖なる神の霊があったので、私はその夢を彼に告げた。『地の中央に、非常に高い木があった。その木は生長して強くなり、地の果てのどこからでもそれが見えた。葉は美しく、実も豊かで、獣や鳥を養った。すると、一人の聖なる者が天から降りて来て、叫んで言った。「その木を切り倒し、獣も鳥も追い払え。ただし、その根株を地に残せ。その人間の心から変えて、獣の心をそれに与え、七つの時を過ごさせよ。この要請は聖なる者たちのことばによるもの。」』そのとき、ダニエルは驚きすくんだが、私が促したので、彼は答えて言った。『王よ。その木はあなたです。あなたは大きく、強くなり、主権は地の果てにまで及んでいます。しかし、あなたは人間の中から追い出され、牛のように草を食べ、天の露にぬれます。こうして、七つの時が過ぎ、あなたは、いと高き方が人間の国を支配し、その国をみこころにかなう者にお与えになることを知るようになります。王さま、私の勧告を受け入れ、あなたの咎を取り除いてください。そうすれば、あなたの繁栄は長く続くでしょう。』十二ヶ月の後、このことが私に起こった。その期間が終わったとき、私に理性が戻って来たので、私はもとの王位を確立した。それで、私は天の王を賛美し、あがめ、ほめたたえる。」(岡崎道成)