MHz(メガヘルツ)とGHz(ギガヘルツ)
CPU(中央処理装置)が、コンピュータの5大機能のうち、演算機能と制御機能の働きをする装置であることは、前回書きました。 では、CPUの性能として、「○○MHz(メガヘルツ)」とか「○○GHz(ギガヘルツ)」などと表示されているのは、いったいどういう意味なのでしょうか。「○○MHz(メガヘルツ)」「○○GHz(ギガヘルツ)」これらは「クロック周波数」と呼ばれる数値です。●クロックとは コンピュータの内部では、各部品が電気信号で情報を扱っています。 情報を扱う時には、各部品がばらばらに行うわけではなく、クロック(Clock)という同期信号を使ってタイミングを取ります。 クロックとは文字通り時計の意味で、コンピュータの部品は、このクロックのタイミングに合わせて動作します。 CPUが情報をやりとりするタイミングは、このクロックの回数を単位に決められます。 このクロックの回数が「クロック周波数」です。●コンピュータの処理速度 市販のコンピュータで「Pentium IIIプロセッサ 600MHz」「1GHz」などとあるのは、このクロック周波数のことです。 この値が大きければ大きいほどそのコンピュータの処理速度が速い、ということになります。「600MHz」なら、1秒間に600M(600,000,000)回のクロック数の処理ができます。「1GHz」なら、なんと、1秒間に1G(1,000,000,000)回です。 ただし、1クロックあたりの処理内容が各製品により異なるため、単純にクロック周波数だけでは性能を比較することはできないようです。