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テーマ:アフリカ生活(205)
カテゴリ:Liberia(リベリア)のこと
先輩隊員、○○さんの任期終了が間近になったころ、さよならパーティが開かれました。
○○さんは、この助産婦学校のプロジェクトに、多大な功績を残した隊員です。 あねご肌で、面倒見がよく、英語が話せて、人望も厚い。 ○○さんを失うことは、プロジェクトリーダーのアメリカ人助産婦、ディアナさんにとって大きな痛手でした。 後任が、「私」と言う、助産婦としてはまだ駆け出しの「いじけ虫」でしたから、なおのこと。 18年前の、さよならパーティ前後の日記です。 地名がたくさん出てきます。 地図をつけました。 日記に出てくる、全ての地名が網羅されていませんが、ご容赦を。 コートジボワールの国境近くに、私の町「ズエーデル」があります。 9日 明日は、○○さんのさよならパーティーで、ディアナは4:30AMまで起きて、ケーキを作った。 たまに来る電気だから、ある時にしないとできないから・・・ 10日 パーティーは大盛況。 50人は来ていた。 ディアナ、すごく疲れてる。 15日 昨日は、○○さん、最後の日。 ズエーデル(私がいる田舎)のみんなで、テンプラした。 終わったころに、パーパー(地名)の××さんと、モンロビア(首都)の☆☆さんが来て(注:国内旅行中)、ズエーデルの日本人人口は7名になった。 今朝、二人はもうバスに乗って、モンロビアへ出かけた。 ○○さんは、バンガ(地名)へ寄る予定。 さみしいなあ、やっぱり。 私は、明日、タピタ(地名)へ行く予定。(注:国内旅行) 16日 ○○さんを見送るとき、悲しくなった。さみしくなった。 不思議なものだ、少し憎んでいたようなところもあったのに。 別れはつらい。 また、日本で会えるというのに。 早く、日本で会いたいものだ。 人と別れるのは、つらいものだ。 一期一会 さみしいな。 先輩隊員は、私には遥かかなたの存在でした。 その能力、パワー、人柄。 何をとっても、私は見劣りしました。 良かったのは、体格だけかな? ○○さんを、心のどこかで憎んでいた、それは、できない自分の責任転嫁でした。 そして、○○さんのために、一生懸命パーティーの準備をする、ディアナの様子を見て、嫉妬していたのです。 ○○さんは、素晴しすぎる。 私には、到底無理。 どうして、私をここへ呼び寄せたの!と。 ○○さんには、何の問題もないのに。 しかし、その中で、私は「人との別れ」のさみしさを学びます。 以前も、書いたように、私は「人の痛み」がわからない人間」でした。 その私が、こうして、ひとつひとつ、「人間らしい感情」を、学んで行ったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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