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テーマ:DVD映画鑑賞(13640)
カテゴリ:映画
実は「メイド服と機関銃」と一緒に買っていたこの作品。多少当たりはずれがあるものの、基本的に三谷幸喜の作品はテンポが良く、役者さんの演技力を遺憾なく発揮させる脚本なので面白い。とはいうモノの、登場人物が多い上に早いかけあいが多いため、一回視聴しただけではその魅力を理解しきれないのが実情。今では大好きな「ラヂオの時間」も一回目の感想は「何だコリャ」だったし。二回目から細かい演技や台詞回しの意味が深い所まで分かってきて、存分に楽しめる。 今作も登場人物が多いこと多いこと。大物もたくさん出てるし。僕は役所広司と佐藤浩市が好きなので、それを決め手に買ってしまった。嬉しい誤算として、芸達者の生瀬勝久が出てたこと。「ワークパラダイス」では腹がよじれる程笑わせてもらいましたよ。この人も大好き。 とにかくホテルの「カウントダウンパーティ」に向けて皆忙しい中、次から次へとトラブルが発生。副支配人である役所広司が八面六臂の大活躍を見せるというのが基本的な流れ。そこに汚職政治家の佐藤浩市、元愛人で今は客室係の松たか子、ミュージシャンになる夢を持つベルボーイ・香取慎吾、情緒不安定の演歌歌手西田敏行、行方不明のアヒルを追う探偵、謎のフライトアテンダント、高級コールガールと関係を持つマン・オブ・ザイヤーとその妻、間抜けな総支配人、薄幸の歌手の卵・・・と数えあげたら切りがない量の人々が複雑に絡み合いながらホテルは午前零時を目指して疾走してゆく・・・。 今回は前作「笑の大学」と違って、これだけの登場人物が出てくるドタバタコメディ。所々分かりづらくはありつつも、確実に笑わせてくれるのは個々人の演技力の賜物であろう。僕は涙を流して笑いましたよ。でもやはりこの作品の本当の魅力が分かるのは視聴二回目から。緻密に、縦横に張り巡らされた伏線、大物のアドリブっぽい芝居、スピード感のある台詞回し。これらは、あらかじめストーリーが分かっていれば倍楽しめるのである。 と、いう訳で笑あり涙ありの本作品。ドタバタコメディを気楽に見たい人、スピード感のある掛け合いと役者さんの演技をじっくり見たい人にはオススメです。勿論三谷脚本が好きな人は安心して見られると思いますよ。さ、僕ももう一度観ようっと! THE 有頂天ホテル ラヂオの時間(井上順が良い味だしてる!戸田恵子も相変わらず上手い。) 笑の大学(二人だけで話の殆どが進む、いかにも舞台っぽい映画です) 12人の優しい日本人(これはかなりオススメです!推理小説が好きな方は是非見てください!皮肉たっぷりに陪審員制度と日本人の気質を描いています) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.22 14:34:25
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