2012/4/8 桜花賞 GI
今年の桜花賞に向けて、牝馬限定の重賞が次々に開催され始めました。先日のクイーンカップはヴィルシーナが勝利し、名乗りを挙げましたね。今回は年明けの1月9日に行われたフェアリーステークス(G3)に勝利したトーセンベニザクラのデータを見てみようと思います。トーセンベニザクラは、母親がトーセンブリリアン、父親はGI5勝のダイワメジャーです。尚、トーセンベニザクラはダイワメジャーの初年度産駒です。去年の7月に芝1,200mの新馬戦でデビューとなりますが、4番人気と上位人気も6着に沈みます。中2週で臨んだ未勝利戦は、距離を延ばし芝1,800mに挑むも、ここでも6着と振るいません。3戦目は逃げるかたちで2着、4戦目は追い込むかたちで2着と、どの競馬が良いのか模索しながら徐々に成績が上向いてきます。そして5戦目、2戦連続2着と結果を残しているので1番人気に推され、先行2番手でレースを展開。後方からの追撃を退け、見事初勝利。次走は、レーススケジュールを詰めていた事もあり、およそ2ヵ月後の牝馬限定戦、赤松賞(500万下)に臨みます。ここでは一転して後方に控えるかたち。8番人気ながら、出走メンバー最速の上がり3F33.2秒の豪脚を繰り出し、ハナ差で勝利をもぎ取ります。そしていよいよGIレース、阪神ジュべナイルフィリーズへと駒を進めます。後方待機から、前走での豪脚を期待するも、10着と完敗してしまいます。前走はたまたまだったのか…気を取り直し、年明け初戦、重賞のフェアリーステークスに登録。3番人気に推され、いよいよスタート。8番手と中段でレースを展開し、そのままのポジションで最終直線を向くと、先行し粘り込みを計っていたマイネエポナをクビ差かわし、先頭でゴールイン。コンマ3秒以内に10頭が入る大混戦を制し、見事重賞初勝利を挙げる事となりました。ダイワメジャー産駒では2頭目の快挙となり、これで賞金的には悠々桜花賞へ臨む事が出来ます。まだ成長過程にあると予想され、多少ムラもありますが、上がりのタイムはある程度計算出来ます。この後のローテーションがどうなるかも気にはなりますが、桜花賞の予想の際に人気が無い様であれば、上がりの脚に期待してもいいのではないでしょうか?