ヴィクトリアマイル(GI) 悲願のGIタイトルへ
去年の有馬記念をもってブエナビスタが引退した今、ヴィクトリアマイルは混戦模様となっているのではないでしょうか?昨秋の秋華賞を制し、エリザベス女王杯でスノーフェアリーとの激戦を演じたアヴェンチュラも骨折から復帰の目処は立っていません。牝馬G1タイトル5冠のアパパネに注目が集まると思いますが、そんな中で注目したい1頭を挙げようと思います。その注目したい1頭とは、G12着2回、3着2回とあと一歩のところで涙を呑んでいるホエールキャプチャです。ホエールキャプチャはクロフネ産駒で、母親がグローバルピース、母父サンデーサイレンスという血統で、現在まで12戦中4勝ですが、全てのレースで掲示板に載る成績を収めている安定度抜群な芦毛の牝馬です。ホエールキャプチャは2歳でデビューし、デビュー戦2着とすると、2戦目で初勝利を挙げ、3戦目でオープン戦の芙蓉ステークスに勝ってオープン入り。初重賞挑戦となったファンタジーステークス(G3)では3着とし、2歳チャンピオンを決める阪神ジュべナイルフィリーズ(G1)へ出走すると、断然1番人気のレーヴディソールに半馬身かわされ、2着となりますが、G1戴冠まであと1歩のところまで詰め寄ります。3歳となり、クラシック戦線へ臨む為、まずはデイリー杯クイーンカップ(G3)に出走。1番人気のダンスファンタジアなどを退け、重賞初勝利。桜花賞へ向かう事となりますが、チューリップ賞(G3)にも勝利したレーヴディソールの骨折が判明し、ホエールキャプチャは桜花賞で1番人気の支持を集めます。しかしディープインパクト産駒のマルセリーナに僅か及ばず2着と敗れ、オークスでは雨の中後方から良く伸びたものの、先に抜け出していたエリンコート、逃げたピュアブリーゼを捉えきれず、3着と敗れてしまいます。休養後、秋華賞を目指し、トライアルレースのローズステークス(G2)へ出走。前からの競馬で久し振りの勝利を挙げ、いよいよ3冠最後のタイトル奪取へ向かいます。1番人気となり、いよいよ念願のGIタイトルへと中団からレースを展開しますが、骨折後に夏から復帰し、クイーンステークス(G3)で古馬を撃破してきたアヴェンチュラに完敗。続けて秋の牝馬女王決定戦、エリザベス女王杯に臨むも、スノーフェアリー、アヴェンチュラ、アパパネに及ばず4着と敗退。3歳でのレースを終え、休養に入る事となりました。善戦はするものの、中々G1タイトルを取れない馬というのは、いつの時代も現れますが、ホエールキャプチャにはその壁を春の牝馬女王決定戦である、ヴィクトリアマイルで破り、G1タイトルを奪取してほしいと思います。