JRA GI 安田記念 6月3日 芝1,600m
今年の安田記念は6月3日、東京競馬場で開催されます。間近にせまった安田記念、今回は先日のヴィクトリアマイル(G1)を制したホエールキャプチャについて触れてみようと思います。ホエールキャプチャは父クロフネ、母グローバルピース、母父サンデーサイレンスという血統で、葦毛の4歳牝馬です。ホエールキャプチャは2010年の7月に2歳でデビューし、デビュー戦では2着に敗れますが、中1週で臨んだ未勝利戦で初勝利を挙げ、約3ヶ月後の芙蓉ステークス(OP)ではオルフェーヴルをくだして勝利。2連勝を飾ります。続くファンタジーステークス(G3)では、ゴール前大混戦となる中で、ハナ差、ハナ差の3着と僅かの差で敗れてしまいますが、いよいよ迎えた2歳牝馬チャンピオン決定戦、圧倒的1番人気に推されたレーヴディソールとの戦いで、あわやというレースを見せつけ、そのレーヴディソールから半馬身差の2着とし、同世代で上位の力がある事を証明する結果となりました。3歳となり、獲得賞金的には、クラシックへの出走は果たしたも同然ですので、あとはローテーションをどう組むかというところですが、デイリー杯クイーンカップ(G3)に出走して重賞2勝目を挙げると、レーヴディソールが骨折長期休養となる中、桜花賞(G1)で1番人気に支持されます。その桜花賞では、後方からレースを進め、マルセリーナ、トレンドハンターと激しい叩き合いを演じますが、マルセリーナに3/4馬身届かず2着。オークスでも後方から力強い競馬を見せ、マルセリーナを敗るも、エリンコートとピュアブリーゼにクビ、ハナの差で敗れ、3着。秋にはローズステークス(G2)から始動し、重賞3勝目を挙げ、秋華賞(G1)で1番人気の支持を集めますが、怪我から復帰したアヴェンチュラ、キョウワジャンヌに敗れ、ここでも3着となり、エリザベス女王杯(G1)で古馬と対戦するものの、外敵スノーフェアリー、アヴェンチュラ、アパパネに継ぐ4着と、善戦は常にするものの、どうしてもG1タイトルを獲る事ができませんでした。古馬となって迎えた今年、ヴィクトリアマイルを目指し、中山牝馬ステークス(G3)から始動。休み明け、トップハンデの影響か、5着に敗れますが、本番のヴィクトリアマイル、女王アパパネと再び対戦し、同世代のドナウブルー、マルセリーナ、オールザットジャズなどをもくだし、悲願のG1タイトルを手にする事となりました。ヴィクトリアマイルから安田記念へは、中2週とローテーション的にも牝馬には厳しい条件である為、ホエールキャプチャの出走も微妙なところです。ただ今年まだ2戦しかしていない事を考えると、安田記念への出走も考えられるのではないでしょうか。