このLPレコードは有名なグレン グールドのバッハのゴールドベルグ変奏曲で、
彼の最初で最後のデジタル録音音源を元にレコード化されました。
1982年の暮れ?に発売されましたが、グールドはその年の10月に亡くなっているのです。
急遽追悼版の帯が付けられて店頭に並んだところを買いました。
追悼版の帯が目についたので買ったのですが、
その理由は前年の5月7日(偶然でしょうが、この録音がされていた時期と重なります)に
弟が事故でこの世から突然いなくなって、
こころに穴が空いたままになっていたからです。
なんとも形容しがたいのですが、
世界が半分になってしまったような、
視覚もおかしくなって、モノクロというか、目の中に出血したような、すべてがピンク色に見える時期が続いていました。
とても気が合う弟だったからでしょう。同じものを見て、同じように感じる。同時に同じ事を考えて、同じ言葉をしゃべり始める。そんなことは兄弟だから当たり前だよね、と思っていましたが、そうではないのですね。後で分りました。
そういうわけで、偶然買ったこのレコードはその後ずっと手元にあります。
LPレコードはCDやSACDになりましたが、いつも聴いています。
買った最初は理解できませんでしたが、
少しずつ理解が深まると、そのすごさ(作曲者のバッハと演奏者のグールドの)が身にしみます。
同時期にレーザーディスクで映像も公開されていますが、今はDVDが入手できますし、
Youtubeでも見る事ができます。
動画を視るとそのすごさが簡単に分るでしょう。
ぜひ視てみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=N2YMSt3yfko
このレコードを聴いたのがピアノを弾いてみたいと思ったきっかけですが、
大人になってからピアノを弾くのは苦労しました。
左右の手を別々に動かすなんて、、!
まあ、やればできるようにはなるようです。
でも下手なので、
今は子供達に弾かせています。
うちの子供達はゴルトベルクを弾く為にピアノを習わせています。
気が付いたら、バッハ漬け。。