18歳女性、右下7、他院で治療途中
この子は子供の頃から予防管理していて、削らないで14歳まで定期管理していたのだが、3年8か月来院がなかった。
何を思ったか、近所の歯医者に行ったら、虫歯があるよー、治療するよーと言われて、いつの間にか削られて、今度銀歯にするからねーと言われて、それは嫌だと思って、うちに来たw
どんな先生だったの?と訊いても、顔にタオルをかけられていたので、何もわからない。虫歯だよーと言われて、うんうん、と頷くだけだった。歯医者は怖いね。。僕もやられたことは何度もある。気軽に行っちゃいけないところだ。うちは自分が行きたい歯医者を目指しているw
仮の蓋をされているところがそれ
3年8ヶ月前の画像。黒くはなっているが虫歯はない。黒い物質は虫歯ではない硫化鉄という細菌の代謝産物だ。矢印の近心小窩に虫歯でもできたのか?
これが今回。6番もCR充填されている。ま、過剰診療の可能性大だ。というのは、歯医者は削ってなんぼの世界だからだ。うちのような削らない歯医者は貧乏せざるを得ない。もしくは外注はせず。機械器具も材料も薬剤も自作や自分で修理は当たり前の世界になる。そんな歯医者は世界中探しても存在しないだろう。
僕は画像や音声による記録が好きなようで、小学生の高学年ではすでにやっていた。当地で開業してからはスライドで規格写真を残していたが、キャノンから世界初のデジタル一眼レフが出たらそれに飛びついたw ほとんどの治療過程も残しているので、過去の画像と比較検討ができる。
今では通常画像だけで3TBを優に超えてしまって、自分でも目的の画像を探すのが困難な状況になっている。記憶できる範囲をはるかに超えてしまっていて、IDと氏名が分からないと検索できない。僕は人の名前を記憶するのが特にダメダメなので、どうにもならない。ここにアップした画像はダレ?と言われてもさっぱり分からない。個人を特定できないように年齢性別は適当だしw
レントゲン写真では近心小窩付近に大きな治療痕がある。ほとんど髄角に届いているように見える。あるいは
fluoride bomb でもできたのだろうか? うちならインレーにはならないのだが、一般的な治療法ではインレーになる可能性は高い。
つづく