Kramer JK-1000のPU交換
今回は『Kramer JK-1000』のPUとボリュームポット前回購入したものと交換します。 ・SEYMOUR DUNCAN TB-12 Screamin'Demonが安かったこのブログでも何度か登場している『Kramer JK-1000』は、大学時代に友人か譲り受けたものです。私の元に来た時点で一部のパーツが交換されており、ピックアップ(PU)も『SEYMOUR DUNCAN』の何か(忘れた)に交換されていました。それは望むところなのですが、以前から気になっていたのが普通サイズのPUに交換されていること。弦間隔が広めのこのギターでは、PUのポール・ピースと弦の位置関係が合ってません。加えてPUが弦に対して直角ではなくスラント・マウントされているので端の弦はポール・ピースから外れてしまっています。今回の目的の1つは、フロイド・ローズの弦間隔に適したPUに交換することにあります。では、作業を始めましょう。やるべきことは ・PUの交換 ・ボリュームポットをPush/Pullスイッチ付きのものに交換 ・スプリット・コイルとして使えるように配線『SEYMOUR DUNCAN』が公開している『1 Humbucker, 1 Volume, with push/pull for split』のパターンがそのまま使えるので、この通り配線しました。まずは、ボリューム・ポットを外します。買い忘れたのでジャックは交換しません。と言うか出来ません。(笑)ボリューム・ポットにコンデンサーが取り付けられていますね。ボリュームを下げた時にローカット・フィルターとして機能しているのでしょうが、今回はコンデンサーを取り付けない方向で・・・。これが、取り外したボリューム・ポットです。オリジナルのポットか、PU交換の際に取り付けられたものか分かりませんが20年以上前の古いものです。『R137』と言う刻印が見えますが、これは『CTS』製であること表しています。意外に良い物を使ってますね。続いてPUを取り外しました。劣化しているだろう樹脂製のエスカッションや錆びたネジも今回交換します。取り外したPUです。随分と汚れてますね。察するに友人は、このPUを高知の楽◯堂あたりで購入したんじゃないかと思います。取り付けられていたPUは、前の持ち主から聞いている通り『SEYMOUR DUNCAN』のものでした。並行輸入品など一般的でない時代。おそらく正規品でしょうし、値引きも少なかったはずなので2万円くらいしたんじゃないかと。シールに『59BL』と表示されているので、59年前後のレス・ポールのPU、通称『PAF』を再現した『SH-1 '59』のブリッジポジション用ですね。こんな渋いPUを積んでいたとは・・・。 新しいPU『SEYMOUR DUNCAN TB-12 Screamin'Demon』とポットを取り付け、配線をやり直します。ハンダは音響用を使用しました。新しいPUでは、弦とポール・ピースの位置関係が概ね合ってます。『トレムバッカー』にして良かった。ネック・ポジションのPUは、あまり気にしなくてもいいのすが、ブリッジ・ポジションのPUを購入する際は弦間隔には要注意です。ちなみに『Dimarzio』のPUでは『Fスペース』と呼ばれるものが、ストラトキャスターやフロイドローズの弦間隔に合うPUとなっています。買い忘れたのでボリュームのノブも交換してません。これが通常の状態。ノブを引っ張るとこうなります。この状態では2つのコイルのうち上側のコイルしか機能しません。理屈上は、こうすることでインダクタンスが下がるため高音が出るようになり、もう1つのコイルによる倍音の相殺もなくなります。要するにストラト・キャスターのシングル・コイルPUのような高音が強調された音色になります。PUが1つしかないギターだったので、これで音色にバリエーションが出ました。こんなことが出来るならハムバッカーの方がお得に思えるかもしれませんが、ハムバッカーとシングル・コイルでは、そもそもコイルの巻数が異なるので、これで完璧にシングル・コイルPUになるわけではありません。新しいPUを取り付けたギターはこんな感じになりました。本当は、2色のゼブラ・カラーのPUが欲しかったんですが・・・。安かったし、白のPUもそう悪くないかな。ギターインターフェース『Peavey AmpKit LiNK』とiPhone 5cを使って『JamUp Pro XT』でサウンドチェックしてみました。相変わらず下手な演奏です。最初はハイゲインアンプで歪ませたサウンドです。高音が強調されたサウンドをイメージしていましたが、耳に付くような不快な高音ではありません。むしろ『SH-1 '59』の方が耳に付く高音かも。また『SH-1 '59』と比べるとサスティーンの伸びが気持ちいいです。 ・Treadplate(Mesa/Boogie Dual Rectifier)を使ったサウンド続いてはアコースティックギター・シミュレーターを使ったサウンドです。エフェクターがサウンドに与える影響の大きさを改めて感じさせられます。 ・Acoustic(アコースティックギター・シミュレーター)を使ったサウンド最後にスプリット・コイルを試してみました。『TB-12 Screamin'Demon』を普通に使ったのでは、ここまで高音が強調されたシャキシャキしたサウンドにはなりません。 ・プリセットJohnnyCleanを使ったスプリット。コイルサウンド劇的な変化ではないかもしれませんが、やはりPUを交換するとギターは別ものになります。