私にプレッシャーを与える男
それは心の友、西友での出来事であった。ふみをはレジでモタモタとお金を出す行為を良しとしない。スマートではないという意味だ。いちいち買った物すべての金額を計算しているわけではけれど、大体の予想はしておいておく。そして小銭がいくらあるかを並んでいるうちにチェックしておいて、どのような金額を言われても即座に対応できるように万全の体制で臨む。買い物一つで大変だと思われるかもしれないけれど、当たり前のようにどこのレジ前でもこちらは構えているのだ。切符を買う時もそうだ。最近はSuicaが巷でのさばっており、切符を買う機会が激減してしまい少し寂しい限りだが。で話は西友だった。ほぼ毎日顔を出していることもあって、レジ係の顔はほぼ全員覚えている。その中で一人に前々から注目していた。若い男性レジ係のその彼はとにかく仕事が早い。無駄のない動き+バーコード読み取り技術の高さ。惚れ惚れする動きをするのだ!!サービス過剰になり過ぎる店員さんも多いスーパーのレジで、彼の流暢さは少し冷たく映るかも知れないけれど、彼の並びではどんどんと人が流れていってスムーズだ。素晴らしい!!で今日の出来事はこうだ。5、6台のレジが稼働している状態でそれぞれ2、3人が並んでいた。ふみをは目ざとく彼を発見!!さっそく並んでみた。エコバッグの用意をしようとごそごそやっているうちに、自分の番がきてしまってピッ、ピッと始まってしまった。いつもにも増して鬼気迫るレジ係の彼の仕事。まずいと思った瞬間にはもう、合計金額が提示されているではないか!?こちらはエコバッグを取り出すので精一杯で、小銭用意までいかず。しかも下2桁が49円でしかもその小銭があったときたもんだ。合計金額定時からこちらが49円を用意するまでの、たったの約10数秒間が長い長い沈黙の気まずい間であった。今日のふみをは完敗である!!ようし、これからエコバッグはかならずポッケに入れておいてやる。負けないぞ。金額提示されてから1秒以内にはササッと小銭を出してやる!!待っていろ、レジ係のK君!!