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テーマ:最近観た映画。(38856)
カテゴリ:映画・DVD
チラシを見ただけでも「これはツボに違いない」と思った作品。
私がぐずぐずしている間に多くの映画友が鑑賞し、揃いも揃って大絶賛 一般的にもとても評判が良いらしく、上映期間が延びたので、何とか駆け込めた。 『マルタのやさしい刺繍』 スイスの小さな山間の村に住むマルタは80歳。 夫に先立たれ、悲しみに沈む彼女を、なんとか励まそうと奮闘する3人の友人たち。 ある日、洋裁の腕を見込まれ、村の合唱団の旗を繕って欲しいと依頼される。 布を買うために、久しぶりに訪れた街で、マルタは「自分の夢」を再発見する。 それは、手刺繍のランジェリー店を開くことだった。 保守的な村で「ハレンチな!」と罵倒され、牧師である息子を含め、様々な「イヤガラセ」にあっても、諦めることなく夢を追うマルタ。 そんな彼女を支え、自らも変わっていく友人たちと、応援してくれる人々の存在。 悲しい出来事もあるけれど、とても自然で気持ちの良いハッピーエンド。 共感というのか何というのか・・・すごく引き込まれたし、温かな気持ちになれる作品だった。 元気、勇気、希望も貰えるし、スカッとするし、これは確かに「是非、観て」と言いたくなる マルタという一人の女性の「夢の実現」というだけでなく、「女の友情物語」でもあるし、凝り固まった先入観や保守的な力に対する「抵抗(革命)の物語」でもある。 そう考えると、悪役(マルタに意地悪をする面々)の存在も「必要」というか、むしろそういう人がいるからこそ、より一層「マルタ頑張れ!」と言いたくなるあたり、非常に巧く作られている。 人物造形も、端役に至るまで「こういう人、いるよね」と思えてリアル。 たとえば、「お年寄りを大切に」と言いながら、自分の両親には冷たい地域リーダー。 「欲しいんだけど」と言いながら、周囲の目に怯えて下着を買えない婦人、等々。 スイスの村が舞台だけれど、こういう人、我々の身近にもいるよね 人種とか年齢とか性別と関係なく、ね。(自分も時々なっているかも知れない) 難しくもなければ、捻りの効いたストーリーでもないながら、「本当に大切なコト」についても考えさせてくれる。 村の風景や伝統の刺繍はとても美しく、マルタと3人の友達はキュートで、時にコミカル。 「こんなおばあちゃんになりたい! おばあちゃんになった時、こんな友達にそばにいて欲しい!」と思わせてくれた。 確かに「1800円払っても惜しくない」作品だった オベルリ監督は、まだ30代の女性で、これが初監督作品とか。 今後の作品が楽しみ 一つだけ疑問 シャーリー(マルタの親友リジーの娘、美容師)は、彼(映画を観てね)のどこに惚れたんだろう? スイスでは、ああいう男性が「魅力的」なのかなあ? おまけのミニ知識 マルタという名前は、切支丹界において「手仕事上手な女性」の代名詞だったりします。 が教会仲間と「手作りサークル」を作っていた時も「マルタ会」という名称でした。 (驚くなよ、にも手作りブームの時があったのだよ、ふ。何を作っていたかはヒミツ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 10, 2008 01:42:13 PM
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