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テーマ:政治について(19786)
カテゴリ:政治関連
今日誕生した鳩山政権。首相自身や民主党は、「民意」や「国民主権」という言葉を好んで使います。
これからどうなっていくにしろ、日本国全ての有権者は、自分達の投票行為の持つ意味を、もう一度見つめ直すべきではないでしょうか? 前回の衆院選の争点はただ一つしか有りませんでした。 郵政民営化に反対か否か。(もっと言えば小泉協力派か抵抗勢力か) そこで下った民意は明らかに、郵政民営化に、Yesの判断でした。 今回の選挙で、郵政民営化の見直しが争点になっていたかというと、ほぼ全くなってなかったでしょう。選挙前から連立が協議されていた国民新党と民主党との協約で、民主党が勝てば見直しされるだろう、くらいがせいぜい。 『民意』とは相対的な判断の寄せ集めにしか過ぎず、しかも判断なので内容は時と情勢と共に移ろいます。(八つ場ダム工事中止を巡る現地住民の意見なども好例でしょう) 内容が変わってしまう民意を元に私達は政治を、いわば社会の進むべき方向を舵取りしているのですから、良きにしろ悪しきにしろ、ブレが生じます。 たった4年前に下した判断を元に、ようやく動き出した郵政民営化。この方の様に理路整然と筋の通った反論ができるのは少数派でしょう。 民意のもたらすものは、郵政民営化やその見直しなどに留まりません。 今回の組閣が生み出す政策や混乱、その結末など、今回民主党を勝たせた人達からすれば、 「そんなつもりじゃなかった」 と数年後に嘆息するかも知れません。溜息だけじゃ済まないかも知れませんが。 今回の選挙がマニフェスト選挙では全くなかったのは以前書いた通りなのですが、せっかく投票先として考えている政党がマニフェストなる公約集を出してくれているのであれば、その内容は吟味してみるべきでしょう。 民主党に投票したけど、子供手当も高速無料化もやらなくていい、というような意見をニュースの街頭インタビューなどで良く見かけます。 要は自民党にお灸を据えたかった、官僚政治を変えてみたかった、というのが投票行動の主な理由なのでしょうけれど、投票とそれに伴う結末は「それだけじゃすまない」というのも、我々は教訓として胸に刻んでいくべきなのでしょう。 それと、 「昨日の民意は今日の民意を反映していない」 というのは単に泣き言寝言に分類されますのでご注意を。 <おまけ> ・民主党レトリックの穴 ・小沢一郎日銀総裁:金利15%、1ドル=50円実現へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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