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2007/09/14
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テーマ:ニュース(99711)
カテゴリ:時事的話題
9月3日の日記でも、光市の妻子殺害事件の被告側弁護団の人数の圧力について、「法律って何のためにあるんでしょうね」という文章を書きましたが、また、同じようなことを言いたくなることが起きています。

昨年6月に奈良県田原本町で、進学校に通う高校1年生が、父親の誤った家庭内教育方針に耐えかねて、放火殺人事件を起こしてしまいました。
この高校生が事件を起こすまでに至った状況を丁寧に考察した草薙厚子さんの「僕はパパを殺すことに決めた」という本が、非公開の供述調書を引用している、とのことで、奈良地検は、秘密漏洩容疑で強制捜査を行う方針なのだそうです(こちらを参照)。
事件を起こした高校生と高校生の父親が、草薙厚子さんと供述調書を漏らした人物を奈良地検に刑事告訴しているのだそうです。

この本については、7月18日の日記でも少し触れました。
この本の内容については、草薙厚子さんの偏見に満ちている考察を私は支持しません。
この高校生は異常行動が見られる広汎性発達障害だから事件を起こすのも仕方がない、という見方は、広汎性発達障害の子どもに対する偏見以外の何ものでもないと私は思います。
広汎性発達障害、アスペルガー障害の子どもは、変わった子どもではあっても、普通の子どもです。
感覚が普通の子どもとは違っている、日本文化とイスラム文化くらいに違っている、ということであって、広汎性発達障害は病気ではありません。
広汎性発達省障害だから事件を起こすのもやむを得ない、よって、軽い処分を行うべきだ、という考え方は誤りであって、この事件に限らず、刑法を犯すのであれば、通常の刑法犯として厳しく罰するべきです。

こういう偏見から、草薙厚子さんはむしろ、事件を起こした高校生に処罰を与えるべきではない、と、考えているようで、高校生を支援する立場にもかかわらず、父親が刑事告訴したのは、本来は、我が子の人生を狂わせ寧ろこの事件の主犯とも言うべき医師の父親が、事件の反省を全くしていないとしか私には思えません。

草薙厚子さんは、この高校生の心の動きを詳細に追っていて、この事件が民法766条の不備(2月21日の日記を参照)による事件であることを示す証拠も、この本できちんと記述してくれています。
しかしながら、結論は、広汎性発達障害の方に行ってしまっているのですが、この少年が自分の実の母親が自分に会いに来ないことで心の傷が生じ、事件につながっている(そうでなければ父親を殺しているはずなのです)ことは、草薙厚子さんの記述で充分に理解できます。

もし、草薙厚子さんが、この事実を明らかにしてくれなければ、事件の真相は闇の中です。
この事件を起こした高校生を再起させることもできないし、今後も同様の事件が続くことになります。
草薙厚子さんの姿勢は、この高校生の再起を妨害するどころか、何とかして、再起させようという立場に立っています。
確かに、現実の少年法には触れるのかも知れませんが、「法律」というのは何のためにあるのでしょうか?
この少年を更生させ、社会復帰させることに協力している著者を非難するのでは、法律の趣旨に反するのではないかと思います。
また、少年法の規定を盾に取って、事件を闇に葬ってしまうのは、事件を起こす少年を社会復帰させるという観点からも日本社会全体のためにならないと私は思います。
誤った情報が陰口のように広まるよりも、きちんとした情報が適切に流されるべきだと私は思います。
そうした観点で言えば、草薙厚子さんの記述は正しい情報であり、事件を起こした少年の更生に資する情報です。

この事件を起こした高校生は、私はしっかりと刑罰を与えて罪の償いをさせた上で、社会復帰させるべきだと思いますが、この父親は、いまだにこの少年の更生にとって障碍になっているような気がしてなりません。
この高校生の行く末を考えるのであれば、この父親から切り離して、父親と離婚後に医師になっている実の母親に少年の更生を委ねるべきだと、私は思います。

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最終更新日  2007/09/14 09:15:35 PM
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