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2007/10/06
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カテゴリ:政治
昨晩のTBS「アクセス」では、民主党の子育て支援政策が採り上げられていました。
子どもを大切にしない日本のことなので、予測通りと言えますが、民主党の参議院選挙での選挙公約、「中学卒業まで、親の収入や国籍を問わず、子ども手当を月に2万6千円支給する」という政策に、現時点で、賛成が74、反対が254、その他65です。

明日の日本のことを考える人ならば当然賛成するはずですが、反対が賛成の3倍以上、これだけ世論の反発が大きいと、民主党は、子育て支援を躊躇してしまうかも知れませんね。
もちろん、増税、とか、世論の反発がいくら大きくても、国会で通るということはあり得るわけですが、国民のためのサービスのつもりで、こうすれば、選挙で票も取れるだろうと期待して知恵を絞った政策が、これだけ不興をかってしまうのでは、ちょっと待てよ、ということになってしまうでしょう、本当に残念な結果です。

反対理由を見ていきたいと思います。

まず、中学生以下にだけ手当が出て、金のかかる高校生以上に手当が出ないのは納得できない、という意見が、番組の中でも出ていました。
この意見については、高校生以上では、数々の奨学制度が設けられているのですから、これを利用するべきです。
中学校までは義務教育なので、国家が支援する必要があると思いますが、高校生以上では、自分の足で立つことを考えてくれ、というものではないでしょうか?
もし、経済的に恵まれないので勉強が続けられない、という高校生諸君がいらっしゃるのなら、経済的支援はできませんが、勉強の面倒は見るので、私にメールをください、但し、日本の明日のために全力をかけて努力し、世界と渡り合える科学技術の開発にチャレンジしようという方に限らさせて頂きますけれども。
自分の金儲けのために、医者になりたい、薬剤師になりたい、弁護士になりたい、というのであれば、個人の努力でどうぞ頑張ってお金儲けをしてください、ということであって、国家が子ども手当てを支給する必要があるとは思えません。

民主党の政策はバラまき政策である、という批判もたくさん出ています。
もちろん、単なる「バラまき」には私も反対です。
特に、自民党政権が今まで続けてきた、建設国債や財政投融資などによる大型公共工事によるケインズ型「バラまき」には絶対に反対です。
日本が高度成長期にあるときには、公共工事を受注した企業もバンバン給料を支払っていましたが、バブル崩壊以降、企業は人件費をけちるばかりで、いくら公共工事をやっても景気浮揚効果が出てこなくなってしまいました。
特定の少数者のフトコロを潤わせるだけなら、「バラまき」政策には何の意味もありません。
ですが、対象を広く取ってお金がバラまかれるのであれば、景気浮揚効果を期待できます。
小渕政権のときに、「地域振興券」というのが配られましたが、それなりに景気浮揚効果があり、日経平均株価も一時2万円を越えるところまで行きました。
結果的には、世界の借金王と自称していた小渕さんの脳血管が切れてしまって、それで終わってしまいましたけれども、それなりの意味はあったと思います。
「地域振興券」のまずいところは無条件に配ってしまったことです。
私は、ここに競争原理を持ち込むべきだったと思うのです。
努力した人には地域振興券が多く渡されるが、努力しない人には渡されない、という仕組みがないと、活性化効果は出ません。
その競争原理が、農家への戸別所得補償制度とか、子育て支援の政策には入っているのです。
基幹農産物を生産販売した農家には所得の補償をしようということであって、土地を遊ばせているだけの農家にまで、お金がバラまかれるわけではありません。
また、明日の日本を支える世代の養育のために努力する家庭には教育費援助をしようということです。
ニート・フリーター諸氏であっても、結婚相手を必至に探して子どもをつくり育てれば、この手当を受けることができます。
子ども一人月額2万6千円という額は、子どもに食事を与えて、服を着せて、必要な文房具を揃え、修学旅行の費用を出して、充分に賄えると私は思います。
決して、ニート・フリーター諸氏の自分自身の生活基盤を脅かすことなく、子育てをすることができるはずです。

親の所得にかかわらず、手当が支給されるのが認められない、という意見もあります。
この意見には、貧乏していたのにもかかわらず所得制限で子ども手当を受けられなかった私には、カチンと来るものがありますね。
それでいて、外車を乗り回し、広大な敷地の豪勢な邸宅に住んでいる人には、子ども手当が出るのです、外車も豪勢な邸宅も、アパート経営の必要経費として控除していて、所得は低いからです。
税務署が認める所得額というのは、全く生活実態を反映していません。
所得制限をつければ、サラリーマン諸氏、恐らく非正規従業員でも、まず、子育て支援の恩恵を受けることはできません。
アパートなどを経営している人は、しっかりと自民党の先生にお願いして、自分が所得制限にかからないように、自分の所得額を操作できるようなシステムになっているのです。
こうした操作を認めない、というのが、所得制限をつけない意味です。
金持ちを優遇するために所得制限をつけないのではなく、所得の捕捉が充分にできない状況で、本当に子育て支援の必要なところにお金を回すためには、所得制限を外すしかないのです。
民主党の政策は、実用的で実効性があるように充分に練られて作られているのですが、こうして、金持ち優遇だ、などと、逆の意味にとられて誤解されてしまうのが、本当に悲しいですね。

子育て支援ではなくて、外国からの移民推進だなどと言っている人もいますが、世界でもまれなほどの厳しい入国制限を行っている日本で、どうしてこういう意見が出るのでしょうかね?
日本人が誰もやろうとしない3K職で低賃金で喘いでいるブラジル人家庭の子どもには何の罪もないと思いますけれどもね。

財源の問題を指摘する声もあります。
しかし、当ブログでも10月1日の日記に書きましたが、いまだに、ムダな公共工事が多数企画され、高級官僚の天下り先になっていて正体のよくわからない行政法人がいくらもあるのです。
どうして、こうしたものに対しては非難の声が上がらないのでしょうか?
こわいから?
こわくないところには非難の声を上げる、情けないねえ。

子育て支援では少子化対策には効果がない、という声もあります。
この意見には、私もかなり賛成です。
フランスは、子育て支援だけで出生率を上げたわけではありません。
'90年代初頭に家族政策を見直し、婚外子差別をなくし、保守的な単独親権から、共同親権に変え、離婚しても、正式な結婚をしていなくても、実の親が子どもの養育に関与できるように社会の仕組みを変えたのです。
一番良い例が、サルコジ大統領の家族です。
誰が誰の子どもなのだかサッパリわかりませんが、どういう状況になっても親子の縁が切れないので、安心して子どもをつくることができるのです。
日本では、離婚した途端、昨日まで可愛がっていた我が子に会うことすらできない、ということが当たり前に起きます。
わが子に会えない苦しみに耐えきれず、生きる希望をなくし、ホームレスに転落してしまう人、電車を止めてしまう人が出てきてしまいます。
日本では、民法766条(2月21日の日記を参照)も改正しなければ、子育て支援は、生まれてきた子どもを大切に育てる政策にはなっても、少子化対策にはならないだろうと思います。

あとは、不公平感に基づく感情的な反対意見が多いように思いますが、少子高齢化の時代に明日の日本を支えるべき子どもを大切に育てないでおいて、子育て支援に反対する人は、自分が老人になって思うように動けなくなったときのことを考えないのでしょうかねえ?
今、自分結婚していなくて子どもがいないのだから不公平だ、と、言っておいて、いざ自分に子どもができればすぐに困ることになるし、生涯、結婚せずとも、自分が70歳になり、80歳になり、働いて税金を納める人の数が減り、また、世界で活躍できる人の数が減って税収が減り、ということになれば、民主党の2階建て年金案の1階部分でさえ、維持不可能になりかねません、生活保護制度も破綻ししてしまうでしょうね。
子育て支援に反対する人は、日本中に餓死した老人の死体が溢れるような社会に恐怖感を覚えないのでしょうか?
西東京市の公園の噴水を子どもの声がうるさいと裁判を起こして、市民運動で作った噴水を止めさせる命令を裁判所に出させた(こちらを参照)70歳代の女性、噴水を市に作ってもらって喜んでいた子どもがいる地域住民の家庭からどう思われているでしょうね?
大地震で家が倒壊したり、心臓の発作を起こしたようなときに、どういうことになるのか?行政が面倒を見るのでしょうけれども.....。
それが、子育て支援に反対する人にも言えるのです。
子育てをしている家庭は、民主党がせっかく救いの舟を出してくれたのに、日本中で反対して潰してしまった、ということになれば、子育てをしてこなかった周囲の老人の面倒を見るように、我が子に諭すと思いますか?

私は、これだけ反対が多いのなら、民主党は子育て支援対策をやめてしまって良いと思います。
子育てしている家庭が非正規雇用従業員を見る目がなおさら厳しくなるでしょうね。
子育て支援対策がやめになれば、格差対策もまた感情的不公平の声で潰れます。
正規雇用者には子育てをしている人が多いので、労働組合はもっと賃金を上げようとするだろうし、非正規雇用者には子育てしている人が少ないので、もっと賃金を下げろ、格差をどんどん拡大しろ、日本を身分制社会に戻せ、ということになってくるでしょうね。
TBS「アクセス」の子育て支援政策へのアンケートに反対と叫んだ人には、それなりの厳しい明日が待っていると私は結論しておきます。

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最終更新日  2007/10/06 10:05:06 AM



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