テーマ:政治について(19787)
カテゴリ:政治
山口2区の補選は、夕刊紙によると、自民党の選挙戦のやり方も汚いというか、これでは、投票結果も民意を反映しているのか、という気がしますが、それでも、2万票の差をつけて勝った平岡秀夫さん、その支持者の皆々さまは大したものだと思います。
ですが、それだけ激しい組織的締め付けを行ったのにもかかわらず、福田自民党は選挙に勝てなかったわけで、いよいよ自民党にもサミット花道論が出てきているようです。 死に体福田内閣に、年金、後期高齢者医療制度、道路特定財源の乱脈、悪行の数々を全てなすりつけて、次の政権では、一気にご破算にして再スタートとするつもりなのだそうです。 ここで、「サミット花道論」にさらに追い打ちをかけるようですが、洞爺湖サミットも、福田首相の花道になるのかどうか、怪しいものだと、私には思えてきました。 洞爺湖サミットは、地球温暖化対策がテーマと言われていますが、世界潮流に逆らって、日本国内には執拗に、地球温暖化は人為的な結果ではないとする主張があります(例えばこちら)。 こうした主張の中で、温室効果ガスによる地球温暖化を否定する学者として挙げられているのは、デンマークとかカナダのように、地球温暖化によって利益を受ける国の学者です。 むしろ、厳しい環境規制ををしてくれた方が助かる工業国日本にとって、カナダやグリーンランドの凍った大地が生きた土地になるかどうか、ということよりも、大干ばつや、大洪水といった地球規模での気象変動や、穀物の凶作などによる食糧危機の方が遙かに深刻な問題です。 海水温は上昇していないという主張もよく読むと、深さ2000メートルでの話で、逆に言えば、海底の深いところで海水温が下がっているのにもかかわらず、海面近くでの温度が高い、ということは、皮肉なことに地球温暖化問題の深刻さを証明してくれていたりします。 仮に、地球温暖化が人為的な結果によるものでないとしても、EUは既に、人為的な結果だと決めつけて、世界を動かし始めているのです。 それに逆らってみたところで、日本の工業製品がグローバル・マーケットから閉め出されるだけです。 むしろ、こうした規制強化を日本は逆利用して、新興国の工業製品との差別化に利用する方が遙かに利口です。 しかしながら、日本国内に根強く、地球温暖化対策の足を引っ張ろうとする近視眼的な人たちがいるのは確かなようです。 それに付け加えて、米国ブッシュが、洞爺湖サミットの足を引っ張るようなことを言い出しました。 もともと、米国ブッシュは、イラク開戦をし、イランに攻め込むぞと脅しをかけ、意図的にどんどん原油価格を引き上げて、日本を痛めつけようということを狙っているかのようです。 ブッシュは、米国において2025年まで温室効果ガスが増えることを容認すると言うのです。恐らく、やはり地球温暖化対策に消極的な中国13億人の市場におもねっているのでしょう。 一方で、太平洋の小国の中には、海面上昇により生きるか死ぬか瀬戸際の国があるのです。 これでは、洞爺湖サミットがまとまるわけがありません。 日本の福田の政権基盤の不安定さを見越して、諸外国のお歴々も好き勝手なことを言い合って帰って行くことになるだろうと思います。 サミットが花道ではなく、サミットの大失態が福田政権のトドメを刺す、という感じになってしまうかも知れません。 本来なら、サブプライム・ローン問題の余波をあまり受けていない日本が、どんどん市場開放して、外資の皆さん、ソース会社の株でもビール会社の株でも、どんどん高値で買ってください、日本企業の経営に参画し、日本のソースやビールを世界に売ってください、と、言うべき時に、経産省はそれと正反対のことを言ってきました。 そして、中国の振興によって息を吹き返した日本鉄工業や、好調な輸出企業の上げた空前の利益が、国民に分配されて国内景気が盛り上がり、金利を引き上げて強い円によりさらに外資を引き込むとともに、諸外国の産品を日本が積極輸入するようにすれば、日本のステータスも上がったでしょう。 しかし、実際はその正反対です。国内需要は盛り上がらず、金利も引き上げられず、円キャリートレードでどんどん低金利の資金は海外に流出していく、外資は入ってこない、輸入も伸びるはずがない、おまけに、揮発油税暫定税率を復活させて、日本は、自分で自分の首を絞めてしまう、というのでは、諸外国の笑い者になるだけでしょうね。 長期的展望もなく、政権担当能力もなく、単に椅子に坐っているだけで、税金をまき上げることしか思いつかない自民党政権が続けば、こういうことになるのです。 ---------------- 理工系受験生向け大学入試問題研究サイトはこちら 大学入試問題検討ブログはこちら 上記の2ブログは、高校生の皆さんはNTTdocomoの携帯ではアクセスできないそうです。携帯でアクセスする場合は他社のものに買い換えるか、できれば、パソコンで閲覧してください。 上記2ブログが、悪質ないじめにつながる俗悪サイトかどうか、ご興味のある方も、ぜひご参照頂くようにお願い申し上げます。 日本の将来を考えてまじめなサイトを運営されている皆さま まじめなサイトを排斥しようとする「フィルタリング・ソフト」という名の有害ソフト撲滅運動に、ぜひとも、ご支援、ご協力をお願い致します。 ---------------- 応援、激励、賛同のコメントはこちらへお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/04/28 06:55:18 PM
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