テーマ:管から見える世界(760)
カテゴリ:品質管理と安全管理
伊豆大島の土石流災害を見たときに、ふと思い浮かんだのは、
『川崎ローム斜面崩壊実験事故』 1971年に科学技術庁国立防災科学技術センターなどが川崎市生田緑地公園で行った斜面崩壊実験の失敗により発生した事故で、実験関係者・報道関係者ら15名が生き埋めとなって死亡した事故だ。 もともと都市部での土砂災害を防止する観点で実施された実験だった。 実験結果は想定を遥かに超えた規模で起きて多くの犠牲が出た。 それは表層下のローム層とさらに下の粘土層との境界上に実験時に散布された水が存在し、粘土層を滑り台のようにしてローム層を崩壊、流下させた。 伊豆大島でも溶岩層の上に存在するスコリアや火山灰層との間に大量の雨水が入り込み、溶岩の上の層が一気に崩壊した可能性があるとのこと。 また、斜面の斜度も土石流が遠くまで到達した要素になっているかも知れない。 表層雪崩は斜面の斜度37度が最も大きくなるそうで、川崎ローム斜面崩壊実験事故の場合は30度だという。 今回の事故現場も同じような要素をもっていると考えられる。
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Last updated
2013.10.19 02:39:00
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