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2017.10.03
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カテゴリ:カテゴリ未分類
「権力をとる」ことにしか興味はなく、世の中の空気や力関係を見る能力だけが長けている小池都知事(ここ数日、小池氏としていたが、都知事続投のため、敬称をつける)が、総選挙出馬断念に追い込まれた。
早々に「総選挙敗退」を予測したものである。
大将も参謀もこの戦いを敗北と見るのである。

以前、橋下前大阪市長が、「ふわっとした民意」という言葉を用いたことがあるが、そのふわっとした民意を掴み損ねた。というよりも自ら手放したのである。

「ふわっとした民意」とは何か?
オルテガが、「大衆の反逆」の中で定義した「大衆とは他人と同じであることに喜びを感じる人々」と定義した。大衆の行動様式のひとつである。ゆえにこれは塊で動く。(いわゆる風である)

そしてその行動原理は、政策に基づくものではなく、感傷的で枝葉末節に拘るというところにある。
(「不満」は政権を倒す力を持ちうるが、「不安」は投票行動に大きな影響を与えないのはこのためである。)

これまで巧みな言葉だけを先行させてきた小池都知事だったが、先日「排除」という多くの方々にとって「不愉快な言葉」を用いた。これまでの小池都知事であれば「排除」などではなく「ご遠慮いただく」などという言葉を用いたことであろう。

まあ慢心、油断としか言いようがないが、この不愉快な言葉は、小池都知事に対して、強烈に「不愉快な人物」という評価へと変化させた。この言葉を小池都知事は必死で打ち消そうとしているが、もう後の祭りである。言葉によって浮上し、言葉に溺れて沈没する。

そう完全に「潮目」は変わったのである。
だからこその出馬断念である。

「ふわっとした民意」
これは大衆民主主義が抱える欠点である。
その欠点を補うために、民主主義を採用する国では、大衆の暴走を制御し、国民の意思なるものを素のままで政治に反映させないために、間接民主制、三権分立、二院制などを採用している。

わが国も同様である。ところが我が国教育では、この民主主義なるものを完全な善であるかのように教え、「大衆」とは批判される存在でもある。ということも教えずに、「民意に従うのが政治」なる醜悪な様相を見せている。

政治の本質は「否応なく他社に介入、強制すること」すなわち「権力の行使」である。
最も「権力」そのものは善でも悪でもない中性なものである。問われるのは「その用いられ方」である。
また政治家にとって求められる倫理とは「私との決別」である。

そう自らの権力欲を満たすためだけ、自らの私利私欲のために「権力」を乱用することが非難されるのである。他者のために生きる。これが政治家に求められる姿勢であり、「大衆」ではとても勤まらない。

小池都知事は「しがらみのない政治」というが、しがらみなど生きている限り、取り除くことなどできない。「しがらみがあっても公のために尽くす」これでしかないのである。。これは、自ら私との決別をした政治家にとっては可能なのである。「しがらみのない政治」を求めるのは自身には政治家としての資質が欠けている。との宣言でしかない。まあ結局は小池都知事は大衆にすぎない。ということである。

大衆にとって、意見の異なる人々を背得する作業ほど億劫な作業はない。
そのために、最も楽なのが「排除」することなのである。

小池都知事の「しがらみのない政治」それは「他者への配慮を欠く」ということになる。私は小池都知事の本質はここにあるものと思っている。したがって「排除」という言葉は、彼女にとっては「当たり前」の言葉であったのだろうと思われる。

さて「大衆の暴走」の一例として、二年前の安保関連法案審議を思い出してもらいたい。

あの時「民意」という「世論」に従っていれば、どうなっていたのか?
現実の脅威として眼前に現れている「国際政治の変化」に対応できなかったであろう。
あの「安保関連法案」とは、勿論不十分な点ではあるが、我が国の政治状況から考えて、精一杯国防への姿勢を内外に示す上で象徴的な意味があったのである。

もっと「自由度あるものを」という意見をいまさらいう人たちもいるが、それが、大衆に理解されえたであろうか?理解は得られなかったであろう。
安保関連法案は「40点」くらいのものであろうが、では何も動かず「マイナス点のままでよかった」はずはない。

今多くの国民が「安保関連法」に対して「黙認」の姿勢に転じている。
このことを見て、民進党から「野望の党」に転じようとする人々もいる。「民意が変わったのだ」と強弁して。。。

ところが、つい一か月ほど前まで(民進党代表選)、彼らはあくまでも白紙撤回。と叫んでいた。
この一ヶ月間で「状況が変わった」などとは言わせない。

また国民の意識の変化などは、政治家の変節を正当化する理由とはならないのである。

なぜなら、国防とは、今ある国民が支持しようとしまいと、国家が存続する限りにおいて自律的に機能しなければならないものだからである。

国防とは、過去から未来にわたる歴史的連続体を保守するところに本質がある。

「安保法制」に関しては厳しく問われなければならない。事は国家の大事中の大事「国防」に関する姿勢だからである。

昨日枝野氏が、新党を立ち上げたようだが、これが何やら「自らの信念を通したよう」に移る。これは、小池都知事のもう一つの失敗であるが、このような感想を抱くということは、「小池都知事の姿勢が誤っている」という認識に唾がる。

これまで、小池都知事は「自らだけが善」であるかのように訴え、自らに反するものは敵すなわち「悪」であるかのように罠を仕掛けてきたが、自らがその罠にはまったのである。

勿論、私は枝野氏らが信念を曲げなかったなどというものではなく、「小選挙での戦いでは勝利はおぼつかない。それでは比例で復活する道を探らなければ」という処世術でしかないのは、当初は「信念の異なる小池都知事」を担いで野望の党に鞍替えしようとしていた姿勢を見ればわかる。

そんなきれいなものではない。
しかし、彼らに「正当性」らしきものを与えたのは、小池都知事、若狭氏らの稚拙な対k¥王にあったことは否めない。

しかもわが国の美意識では「騙すほうが悪い」というものがあり、幼稚な前原氏をペテンにかけたかのように、映ってしまっている。

私は、先日「小池都知事の誤算」について触れたが、その焦りが焦りを呼び、まさに負の連鎖となっている。

これではふわっとした民意は動かない。
「ふわっとした民意」にとって敵は「不快感」などの感傷なのである。

今、ふわっとした民意は行き場を失っている。

このことが、
そもそも選挙とはAKB総選挙の様な人気投票であっては断じてならないものであり、祖国日本の国益に叶う候補者・政党とは何かという「一点」のみを見据え、「ふわっと」とは似ても似つかぬ「ずっしり」とした「民意」(これがすなわち輿論である)によって、厳粛に政権を選ぶべき行為が「総選挙」だということを理解するに寄与すればよいと思っている。

この当たり前の一点を、主権者である国民が一人でも多く考える、思い起こす、きっかけとならんことを切に願う。

アーレントの、難しい問題が生じた時に、単純明快でわかりやすい答えを求めることが全体主義につながる。
この言葉を記して、この稿を閉じる。


文責 上田 和哉





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Last updated  2017.10.03 09:30:17
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