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知的漫遊紀行

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Ryu-chan6708

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2006.05.14
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カテゴリ:読書感想
 この日記の4月23日で「人は見た目が9割」のコメントでマンガに関連してこの本を取り上げた。養老孟司氏のマンガと脳の関係は別の本で知っていたが、この本は読んでなかったので、新刊でないので図書館から借りて、2時間ほどで読了。

 養老孟司氏の対談相手の牧野圭一氏は、著名なマンガ家であるが、同時に京都精華大学の芸術学部教授とのこと。マンガ学科があるのには驚いた。マンガ理論というべきものを強化するために、マンガと脳の関係について、独特の理論を持っている養老孟司氏との対談を企画したようである。しかし、対談というより養老孟司氏の講義みたいな内容である。

 西洋語は、dogはドッグで別な読みはない。1対1が原則だ。カナがそうである。しかし、漢字はそうではない。例として「重」という漢字をあげている。中国語としての「重」には音声は1つしかない。しかし、日本語では「じゅう」「ちょう」「おも」「かさ」「え」という多くの読みが入る。
 表音文字のカナを読む脳の部分は「角回」という場所であり、漢字を読む場所はかなり離れた「左側頭葉後下部」である。だから、「角回」だけが故障しても日本人は漢字だけは読める。新聞でも漢字だけ追えば、大体の意味は分かる。逆の場合もある。しかし、西洋のように表音文字を使っている場合は失読症になる。どこかで読んだが、トムクルーズ、ピカソ、アインシュタインも失読症だとのこと。
 マンガの絵が漢字、吹き出しの中の文字がルビ、吹き出しの文字に漢字が入って、それにまた、カナを振るときもある。マンガを読むときは複雑な脳の活動を要求される。

 この本には、ペンフィールドの図というのがある。患者の脳を開き、脳に刺激を与え、どのような反応にみられたかを詳細に記録し、これを図にしたものである。この図をペンフィールドのホムンルクス(小人)のモデルという。
 この図のことは「バカはなおせる」(この日記の5月4日参照)で脳科学の最高権威と言われる久保田教授が、「バカの壁」でのホムンルクスの図は、ペンフィールドの古いもの(1737年)で間違いがあり、その後、訂正された(1950年)と批判していたが、この「マンガをもっと読みなさい」の図は1950年のものであった。「バカの壁」は03年のベストセラーだが、この本は昨年(05年)10月の発刊だから、養老孟司氏は、久保田教授の指摘前に気がついたのであろうか。
 この図は基本であるらしく「脳のからくり」(この日記の5月7日参照)にも登場する。

 マンガと違うことだが、養老孟司氏がこの本で「教科書に墨を塗った」世代経験として、戦後の日本人は信用のおけるものとして、物量、すなわち、技術、物を信じるようになる。「国破れて機械あり」である。その敗戦ショックがものづくりに向わせたのであって、ものづくりそのものに関心があったわけではないとしている。だから、手塚治虫さんにも同じものがあり、鉄腕アトムになる。人間じゃなくて機械。機械のほうが信用できるという。同じ世代体験を持った者として同感である。

 私はテレビアニメ世代である。鉄腕アトムはよく見た。その後、カムイも全部録画した。しかし、マンガを読む習慣がない。この本でも多くの最近のマンガが取り入れられているが、昔のマンガと違い、進化していて、感心するがやはりなじまないのは、頭が固いせいか。





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Last updated  2006.05.14 07:45:43
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