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カテゴリ:歴史
気骨の判決 私:昭和20年8月15日に敗戦となる。 A氏:買収問題かなんかあったのかね? 私:いや、違う。 A氏:陸軍は、この演説は聖戦への侮辱だとして攻撃し、記録は削除され、斉藤は議員を除名される。 私:削除された内容は 「ただいたずらに聖戦の美名に隠れて、国民的犠牲を閑却し、曰く国際正義、曰く道義外交、曰く共存共栄、曰く世界の平和、かくのごとき雲を掴むような文字を並べ立てて、そうして千載一遇の機会を逸し、国家百年の大計を誤ることがありましたならば、現在の政治家は死してもその罪を滅ぼすことはできない」 A氏:今から、みると、まさに国家百年の大計を誤ったね。 私:当時、東条は陸軍大臣だね。 私:推薦を受けなかった政治家には、片山哲、鳩山一郎、芦田均、三木武夫という戦後の総理経験者も含まれていた。 A氏:開発途上国の選挙みたいだね。 私:昭和17年4月30日の選挙は、投票率83.1パーセント。 A氏:しかし、そういう中で、なんで、大審院まで選挙妨害の訴訟が出たんだろうね。 私:鹿児島2区で当選した4人は全て「翼協」推薦候補だった。 こうして、この本の主人公である大審院判事吉田久氏が登場することになるね。 明日は、その話に移ろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.23 09:48:52
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