一角獣をさがせ!/マイクレズニック
ファンタジーSFなんだけれど、いわゆる剣と魔法の世界の大冒険というファンタジーの王道とはかけ離れた話し。うだつのあがらない私立探偵が妖精の依頼を受けて、ユニコーンを探しに異世界へと行く。そこに待ち受ける冒険の一夜。ってのが大体のところなんだけれど、アクションシーンはほとんどなく、それよりも探偵が新しい環境のなかでどう頭を働かせて、異世界の住人たちとどのようにコミュニケーションを行い、どう解決していくかっていうところが中心となっている。で、最初はなさけない探偵なのだが、最後には最強の悪魔相手にその知恵で立ち向かい、見事に・・・。ってところは読んでのお楽しみ。これが合う人ってのは、SF好きで、ファンタジー好きで、ミステリー好きでなおかつ通常の路線をはずれているところに喜びをみつけられる人ってことですな。それが、ワシかい。