需給バランスによらない原油高騰、古典資本主義経済理論の破綻なのか
団塊オヤジ“ハーバード大学で学ぶ”夢を見る2005年5月ヨーロッパへ出張した団塊オヤジはどうしても一度ハーバード大学を訪れてみたかったので、フランクフルトからニューヨークに飛んだ。日本からヨーロッパへの往復運賃よりも、日本→ヨーロッパ→アメリカ→日本の世界一周運賃の方が安いことをご存じだろうか。これを利用して世界一周をしてみました。ニューヨークからボストンは東京・仙台のような感じでたくさんの飛行機便があり、簡単に日帰りできる距離でした。小生25年ほど前にもボストンを訪れているのですが、その時はここからさらに車で南東の方の半島の漁港に行ったので、ボストンは通過だけでした。ボストンから地下鉄に乗り川をくぐればそこはもう町全体がハーバード大学です。胸をときめかせてさっそく大学構内を歩いてみることにしました。赤いレンガ造りの校舎が並びます。それぞれ学部に分かれているのでしょうか、Harvard Low School, Harvard Business School, School of Dental Medicineなど表示があります。故ケネディの功績をたたえたのか、John F. Kennedy School of Governmentの文字が建物に刻まれていたのが印象的でした。小生もあと30年ほど若ければここで学びたかったなと思って、入学願書を貰ってみようとあちこと訪ね歩いて最後に事務センターみたいなところにたどりついたのですが、願書は全てインターネットで受け付けています、と言われてさすがIT先進国アメリカだなと思った次第です。 ハーバード大学は多くのノーベル賞受賞者や多くのアメリカ大統領を輩出しています。世界の経済をも動かす著名な学者や経営者たちも数多く、いまの世界経済のかじ取りをしている彼らに聞いてみたいことがあります。小生は工学系なので経済学にはうとくて的外れかも知れませんが、いまの原油高騰を発端とする世界経済の先行きのことについて尋ねたいです。最近の原油の高騰を見ていると、我々がこれまで教わってきた資本主義理論が疑わしくなってしまいます。資本主義の原則は、需要と供給のバランスによりものの価格が決定されるというものでした。オイルショックのときのトイレットペーパー騒ぎも、大衆がトイレットペーパーを求めて行列を作ったから、トイレットペーパーの値段が高騰したが、やがて買いだめが一巡し供給が需要を上回り値段が下がってやがて収束した、というものでした。しかし最近の原油価格140ドル超は需給バランスで決定された価格ではなく、投機マネーによる価格の押し上げだと連日ニュースが伝えている。これってこれまでの経済理論で説明がつくのですか?どなたか経済理論に詳しい人がいらっしゃったら説明をしてほしい。現代の地球人は石油エネルギーがなくては生きていけない、というより人類の生存の基本物資である。これが需給バランス以外のところで価格が決定される。その結果、石油以外の多くの物価を押し上げてしまう。これってあり?投機マネーとやらで、需給バランス以外の要因で物価が決定されれば、投機家さん以外はメリットがなく著しく経済原則を欠くのではないかと小生は思うのですがいかがでしょうか?そして投機はいずれどこかで破綻する、これは今までの経験則ではないでしょうか。そのときにバランスがとれてももう遅い、世界経済は破綻してしまっている。この悪循環を止めるすべはないのでしょうか?どなたか教えて!