日本人、昔は水と安全はタダ、いまや空気にもお金がかかる時代になったのか?
地球温暖化問題に端を発したCO2削減テーマは、地球の資源を大切にし、子孫に青い地球を残そうというmottainai精神に基づいた活動としてとらえています。これまでのみなさんの意見を聞いていると、多少の不便を受け入れて、できることから少しずつでもやっていこうというのが多くありました。小生ら団塊の世代が小学生低学年だった頃を思い出してみると、家にはまだ車はない、冷蔵庫はない、裕福なうち以外はTVはない、もちろん電話もない、吉幾三の唄の世界そのままだった。それがこの50年で車、カラーTV、冷蔵庫はもちろん、パソコン、電子レンジ、DVDデッキ、などなどの電気製品が家中所狭しとあふれている。それだけではない、50年前に飛行機の乗る人なんぞ、総理大臣か大会社の社長だけだった。それが今や猫も杓子もとまではいわないけれど、誰でも飛行機に乗って海外旅行をするようにまでなった。これがいけないというのではない、経済発展のために働いてきて国を個人を豊かにした結果このような社会に我々は生きるようになったということである。50年前と今とでは明らかに異なるのは、地球上の貴重な資源を使って我々は現在の生活を手にいれ維持していることである。その貴重な資源の使用量がほぼCO2の排出量に比例しているということである。現在日本人の一人当たりの年間のCO2排出量は9.8トンとされている。おそらく50年前はこの10分の1程度ではなかったのだろうか。現在のアフリカの人たちの一人当たりの年間排出量は約1トンだと言われているので、50年前の生活に戻せばCO2排出量はアフリカ並みになり、現在の世界平均約4トン/年よりもはるかに低くなる。でもそうはいかない。もちろん生活の快適性のこともあるが、日本の国としての経済活動がストップしてしまい、機能がマヒをしてしまう。我々としてCO2の削減には一層の努力をするのだが、10分の1とかにするのはほぼ不可能であろうと思われるので、削減しきれない部分について、新しいエネルギーの開発や植物を増やす努力をするなどして少しでも削減しよう。その新しいエネルギー開発や植林などの事業には資金が必要である。その資金源として我々がCO2を排出している量に応じて資金を提供しようとする考え方がカーボンオフセットである。CO2削減を金で解決するのはいかがなものかとか、空気を売り買いするなど何事か、との議論もあるが、快適性や豊かさの代償として、また地球の資源を償却している代償としてカーボンオフセットに資金を投じる時代が来たということではないでしょうか。日本人、水と安全はただと思っている、とはもう過去のことになって、今やミネラルウォーターにお金を払い、パソコンのセキュリティソフトにお金を払うのが当たり前になった。次は空気にお金を払う時代がそこまできているのではないだろうか。カーボンオフセットジャパンというサイトがあります。そこで、あなたが日常生活でどのくらいのCO2を排出しているか計算してみてください。小生の場合、日常生活のCO2排出量は2,129kgとなりました。しかし、日本からロサンゼルスを往復すれば、5,358kgものCO2を一気に排出していることになります。現在CO2を1kg削減するのに必要なコストは4円といわれるので、一往復で21,432円もの費用がカーボンオフセットのために必要になるということです。サーチャージとは別にまたこんなコストが必要かと怒る人もいるでしょうけど、先ほど述べたように快適性や経済発展の代償としてこんなコストが必要になる時代になったと認識すべきではないでしょうか。カーボンオフセットジャパン http://www.co-j.jp/home/ちなみに、Yahoo Japanはカーボンオフセットの費用としてCO2排出枠を2億円分購入するとしている。http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/04/news010.htmlSave the earth from Japan, mottainai !