中小企業診断士が通信制高校教師へ@埼玉

政府は、科学技術分野での国際競争力を強化するため、総額2700億円に上る研究強化基金の創設を決めました。

世界最先端の研究チームを最大で30件選定し、それぞれに3～5年間で90億円の資金を提供する方針です。1チームあたりの研究費補助金としては、かつてない規模で、年度をまたぐ繰り越しなど、一般的な研究費補助金では難しい柔軟な運用を認める方針を明らかにし、ノーベル賞級の飛躍的な成果の創出を狙う、としています。

この基金創設が盛り込まれたのは、追加景気対策で、目的は研究の成果なのか、景気回復なのか、若干疑問を感じます。

政府は、新たな産業や技術分野を切り開くような有望な研究に重点投資して、数年後に世界をリードする領域へと育てる狙い、としています。

この基金は研究の進展に応じて必要となる人件費や研究費を自由にまかなえるよう、大きな裁量を研究者に与えるほか、独立行政法人などに事務手続きを代行させる仕組みも設けています。

ちなみに、現在、1件あたりの規模が最も大きいのは、科学技術振興機構の「創造科学技術推進事業」で、5年間で計15億円だそうです。新型万能細胞を作った京都大の山中伸弥教授を支援した同機構の別事業も5年で6億円どまりなのを考えると、90億円は破格の規模といえます。

政府は、補正予算成立後、総合科学技術会議の議員らによる組織を設立し、研究課題や研究チームの選定に入る予定です。