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2013.06.05
カテゴリ：science
「切り札」の治療薬を分解する新型耐性遺伝子ＯＸＡ（オキサ）48を持つ病原菌が、日本で初めてみつかりました。海外で病気になり帰国した人からです。この遺伝子を持つ耐性菌はここ数年、欧米などで急速に広がっており、死者は40人以上報告されています。専門家は病院での監視態勢を強めるよう警告しています。
昨秋、東南アジアを旅行していた60歳代の日本人男性が、脳卒中で倒れ現地病院に緊急入院しました。5日後に帰国し成田赤十字病院に転院しましたが、その時のたんから、抗菌薬が効きにくい大腸菌が見つかりました。 耐性菌に詳しい船橋市立医療センター微生物検査室に送り調べると、ＯＸＡ48を持つ大腸菌と分かったそうです。さらに男性の便や皮膚からも同じＯＸＡ48を持つ肺炎桿菌も複数見つかりました。 耐性菌の耐性を発現する遺伝子の切れ端は、人間の体内で、細菌同士が交換していることがわかっています。これから、新しい耐性菌がどんどん出てくる可能性があります。 注意深く見守る必要がありそうです。 
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最終更新日
2013.06.05 21:49:49
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