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日曜日のテレビドラマで、99.9 刑事専門弁護士をやっています。少々、前提に無理があるのが気になりますが、それなりに面白いドラマです。
今日は珍しくリアルタイムで見ましたが、容疑者と共犯者を隣の部屋で別々に事情聴取し、お互いの自白状況を伝えることで、事実を聞き出すというシーンがありました。 これは、囚人のジレンマの応用ですね。囚人のジレンマとは、犯人二人を別々に取り調べます。二人とも自白しなければ罪を証明できないので短い刑期、ふたりとも自白すれば中ぐらいの刑期になります。二人のうち一人だけ自白した場合は、自白した犯人は自白に免じ釈放され、自白しなかった犯人が一番長い刑期となります。 例えば、二人とも自白しなければ1年の刑期、二人とも自白すれば5年の刑期、自分が自白し相手が自白しなければ自分は釈放、自分が自白せず相手が自白すれば10年の刑期です。わかりにくいので、AとBで表にしてみました。 二人が連絡をとれれば、二人とも自白せず二人に一番メリットのある1年の刑期で済みますが、自分が自白せず相手が自白すると最悪の結果です。 なかなか悩ましそうですが、実は単純。相手が自白しない時、自白すれば釈放、自分も自白しなければ1年の刑期です。相手が自白した場合、自分が自白すれば5年の刑期、自白しなければ10年の刑期です(図を参照してください。)。 つまり、この場合は、相手がどうあれ、自白したほうが有利となります。結果、二人とも論理的に行動するなら、二人とも自白し、5年の刑期となるのが結論です。 連絡を取り合えば1年の刑期で済むのに、相手の出方がわからないと、論理的に最良の行動を選択しても刑期5年になります。 有名なゲームの理論の一つですが、ビジネスでは、相手の出方がわからないため、最良の選択がなにか悩ましいものですが、こうした理論を学ぶと、多少は考えるヒントにはなりそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.05.09 03:58:14
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