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テーマ:ニュース(99623)
カテゴリ:環境・地球温暖化
温室効果ガスの排出に歯止めがかからない状況が続けば、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産の氷河の半数近くが、今世紀末までに消失するとの研究報告書が発表されました。
国際自然保護連合(IUCN)は、氷河が存在する世界遺産46カ所を調べましたが、この中には、スイス・アルプス山脈のアレッチ氷河やデンマーク領グリーンランドのヤコブスハブン氷河、ヒマラヤ山脈のクーンブ氷河などが含まれています。 IUCNによると、報告書の執筆者らは各種データと高度モデリングを用い、高排出シナリオに基づくと、現在氷河が存在する自然世界遺産46カ所のうち21カ所で、2100年までに氷河が消滅すると予測しました。 高排出シナリオとは、2015年に採択された地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」で掲げられた温室効果ガス排出量の削減目標が達成されていない現状を意味しています。 氷河の消滅が最も深刻だと考えられる世界遺産は、アルゼンチンのロス・グラシアレス国立公園、米国とカナダにまたがるウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園だそうです。また、ピレネー山脈ペルデュ山にある小規模の氷河は2040年までに消滅する可能性があるとしています。 また、たとえ各国がパリ協定の目標を達成したとしても、今回分析対象となった世界遺産46カ所のうち8カ所で2100年までに氷河が消失すると、IUCNはみています。 IUCNは「レッドリスト(絶滅危惧種リスト)」の作成で知られていますが今回初めて、世界遺産46カ所に存在する1万9000の氷河のリストを作成しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.05.04 06:48:36
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