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2012年06月07日
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カテゴリ:検査・訓練

脳血管疾患の急性期においても、改訂長谷川式簡易知能評価スケール HDS-Rをとるときがあります。


最近はテレビ番組などでも、認知症の検査として紹介されることがあるため、患者さんの中にはなんとなく、「認知症の検査」とご存知の方もいるかもしれません。
クリアな方の中には、HDS-Rを実施すると、「自分は認知症じゃない!」と怪訝を示される方もいるかもしれません。
(今まではいらっしゃらなかったですが。)

この理由と、確実にほぼ満点と思われる患者には別の高次脳機能検査を実施するため、ほぼ満点をとれると予想される人にはとらない場合が多いです。

逆にHDS-Rをとるのは、私は以下のようなときです。 


ダイヤ認知症が疑われるとき


ダイヤ一見認知症が疑われるが、スクリーニングにてSTとしては認知面は保たれていると考えており、それを病棟やドクターや共観のPT・OTに具体的な数値とともに示したい時。


ダイヤ麻痺の増悪、意識レベルの変動が予測される場合
ややぼんやりしており、病態的に意識レベルの変動や麻痺の増悪も考えられる患者に対して、HDS-Rを実施しておき、意識レベルの変動や麻痺の増悪を認めた時に再度HDS-Rを実施し、数値として意識レベルや高次脳機能の変化の程度を見たいとき。
高次脳機能評価のかなひろいテストやTMT、数唱などでもよいが、HDS-Rはベッドサイドで短時間実施でき、看護師、ドクター、PT、OTもHDS-Rを知っているため、共通認識が得られやすい。


ダイヤ会話の受け答えや初回評価で、高次脳機能障害はないと予測しており、今後、かなひろいテスト、TMTなどの高次脳機能検査を行おうとしている。
その患者が、めまいや吐き気などで、病態が安定せず、集中力を保てない場合、まず、HDS-Rをとっておき、大まかな高次脳機能の低下がないことを確認しておく。
その後、病態が安定し、集中力が出てきてから各種高次脳機能検査を実施していく。


ダイヤ入院中に一度HDS-Rをとった患者に対し、経過と伴に、覚醒レベルが上がり、活動量も増え、STリハでの課題も取り組むことができている場合に、経過を見るためにとったり、退院前にとる。
退院前にとる意義としては、転院の場合には、現在の状態が必要で、自宅退院の場合でも再発した時に数値として比べられるように実施する。



HDS-Rという形で実施しなくても、見当識、記憶(遅延再生)、語想起などは、確認することが多いので、やっていることはほとんどHDS-Rと一緒とも考えることができると思います。

施設によっては、HDS-R+MMSEをスクリーニングで実施されているところもあると思います。






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最終更新日  2012年06月07日 22時23分10秒
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