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カテゴリ:急性期リハビリ
急性期を担当いていて、患者さんの中には高カリウム血症を呈する方もいます。
<高カリウム血症> ◆ 正常範囲は3.3~5.0 ◆ 症状は神経・筋症状(低換気、脱力、筋力低下、弛緩性麻痺、下痢)、心伝導障害(不整脈、心室細動、心停止) ◆ 6.2以上では重篤な心電図異常となる可能性があるため、要注意。 ◆ 6.5以上では直ちに治療を行う必要あり。 ◆ 心電図異常に注意する。心電図モニタがついている場合は、心電図を確認する。 カリウム5.5~6.5でT波上昇 カリウム6.5~9で、P波消失し、除脈30~40拍/分となる。 (P波が消失すると、自動能が働き房室結節での興奮の開始となるため。) ◆ 腎機能の低下でも、高カリウム血症となるため、腎機能の血液データを確認する (BUN、Cr、eGFRなど) ◆ ソリタ1号などのカリウムフリー(カリウムが含まれない)の輸液に変更される場合がある。 ◆ アーガメイトゼリー、カリメート(腎疾患の高K血症治療薬)や、利尿薬などでカリウムを減少させる治療が行われることがある。 もちろん、医師からの指示によりますが、 離床する観点では、 「高カリウム血症の場合は、特に不整脈に注意する」 となるでしょうか。 参考資料 「病気がみえるvol.8 腎・泌尿器」 病気がみえる(8) [ 医療情報科学研究所 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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