ほぼ治った人(虫垂癌)
もう、何ヶ月も前の話ですが、ある虫垂癌・腹膜播種の患者さん(60代・女性)の娘さんから相談メールが届きました。で、米村先生のセカンドオピニオンを受け、抗癌剤治療を受けながら手術のチャンスを探っている状況なんですが・・・ここで、ちょっと面白い話を聞きました。この患者さん、抗癌剤治療は地元で受けることにしたのですが、さて、どこにしよう?と思い巡らせ、セカンドオピニオンも兼ねて、癌患者さんには有名なクリニックに出向きます。ここでは、ガイドラインに無い手法の治療が受けられます。で、ここの医師がこの患者さんサイドに言った言葉なんですけどね。「〇〇さんの場合は、かなり病状が進行しているから、手術はどうかなぁ・・・? 確かに虫垂癌・腹膜播種でも、手術してほぼ治った患者さんが一人いるけどね」と、言われたそうな。この医師が言った、「虫垂癌・腹膜播種でも、ほぼ治った患者さん」 って私がお付き合いのある患者さんなんですねぇ。。。だって、あの患者さんは、このクリニックの患者さんですもん。過去に 「迷って迷って手術」 と題して、何度か書いている患者さんです。当時、このクリニックの医師は、手術に大反対でした。それで、ご本人は 「迷って、迷って」 だったんです。ですが手術を受け、術後もこのクリニックで治療を受けています。反対だった筈の手術を受けても、その後も治療を診てくれているのは実に良心的です。手術して2年が経とうとして、大反対していたこの医師も、「ほぼ治った」 とまで表現するようになったんですねぇ・・・しばらく、当の患者さんから連絡が無いので、近況がわからなかったんですけど、ひょんなところから、知ることとなりました世間って狭いですね。