今度は母が胃癌です
連日更新の後は、連日のサボりで・・・まっことすみませんm(_ _)mこれでもですね私、毎日、大いなるドラマと対峙しておりまして。。。最近の話です。1年ぶりに届いたメールは、セカンドオピニンのご相談でした。母親(60代)が、印鑑細胞癌で胃の手術を受けたのが、約1年前です。開いてみると、大腸の表面にも癌が認められ、胃の裏側にも癌が認められ、腹膜にも癌が認められ・・・胃全摘ではなく、どうやら、噴門部を残しての手術が施行されたご様子でした。もちろん、腸や腹膜には手を付けずです。この時点で、術後の病理検査を待ち、それからセカンドオピニオンを受けてみませんか?とお薦めしていたのですが、術後病理の結果のご報告を受けたきりになりました。で、1年ぶりにメールを頂いたのですが、あれ以降も私のブログをご覧頂いていたらしく、日々、書かれている内容とご自分と母親に当てはめ、色々と考えておられたご様子でした。それで、1年経ってしまったけれど、今更ですが、セカンドオピニオンを受けたいと言われます。この患者さん、開腹時の状態自体は、私にとっては珍しくありませんが、ちょっと他の患者さん方と違う点が幾つかあります。一つは、先天性の心臓の疾患を持っていること。もう一つは、心臓への負担を考えて、術後は抗癌剤治療は行わず、無治療ながらも問題なく元気に1年経過していること。もう一つは、私にメールを送ってきた娘さんご自身も胃癌で、胃全摘の手術を受けた経験をお持ちなこと。あれほど進行していた印鑑細胞癌ながら、腹膜にも、腸にも癌が認められていながら、抗癌剤治療もせず、3ヶ月に1度の定期検査で何ら問題が出ていないというのは、本当に珍しいと言えます。普通なら術後、数ヶ月~半年で腸閉塞の症状が出ているものです。手術時に余命1年と言われ、治療もせずに元気に普通に1年を過ごしていて、今も問題も出ていないという稀な患者さんです。胃切除の手術後のQOLに関しましては、娘さんが先輩でもあり、この点は指導者がいる訳ですから、問題もなかったでしょう。この胃癌の先輩に当たる娘さんも、とってもお元気ですよ。ここにきて問題も出ていないのに、何故セカンドオピニオンを?と言うとですね、やはり母親とは言え、自分のモノではない人生を娘だからって勝手に決められないと、思われたように感じました。そこで、米村先生の話を聞きに来られたのですが、心臓の治療をしてそれから抗癌剤治療をしてはどうか?との提案がなされたようです。このやりとりが、何とも穏やかで、尚且つ、笑いありの時間だったようで、今度は心臓のセカンドオピニオンを受けてみようと思いましたとの報告がありました。ただ今回、主治医にセカンドオピニオンを申し出る際に、??の感じを受けたと言います。ご自身も、ご自分のセカンドオピニオンを申し出たことがあるそうですけど、その時の主治医は 「行っておいで~、よく話を聞いておいで~」 と明るく送り出してくれたそうな。なのに今回、母親の主治医に申し出た時は、ムッとした表情がありありと読めたそうな。同じ、セカンドオピニオンの申し出なのに、こうも医師によって態度が違うものなのか?というのが正直な感想だったそうな。「セカンドオピニオンの申し出」 で人模様が見えた一瞬?だったらしいです。