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奮闘する「大器晩成」日記

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August 5, 2013
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カテゴリ:政治「物申す!」
 参議院議員選挙から2週間が過ぎて、そろそろあの選挙の意味を私なりにまとめないといけないなぁ、と思っていたらあの「麻生」発言、だ。選挙の意味を考える前に、麻生発言をちょっとだけ掘り下げてみたい。


 発言の中身は色々と報道されていたようだが、テープ起こしみたいなものは朝日新聞のネットニュースにあった。
 リンクも貼っておくが、こういうのは日が経ってしまうと消されちゃうので記事全文をコピペしておきます。




「僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。

 そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。ここはよくよく頭に入れておかないといけないところであって、私どもは、憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けていますが、その上で、どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、そうしたものが最終的に決めていく。

 私どもは、周りに置かれている状況は、極めて厳しい状況になっていると認識していますから、それなりに予算で対応しておりますし、事実、若い人の意識は、今回の世論調査でも、20代、30代の方が、極めて前向き。一番足りないのは50代、60代。ここに一番多いけど。ここが一番問題なんです。私らから言ったら。なんとなくいい思いをした世代。バブルの時代でいい思いをした世代が、ところが、今の20代、30代は、バブルでいい思いなんて一つもしていないですから。記憶あるときから就職難。記憶のあるときから不況ですよ。

 この人たちの方が、よほどしゃべっていて現実的。50代、60代、一番頼りないと思う。しゃべっていて。おれたちの世代になると、戦前、戦後の不況を知っているから、結構しゃべる。しかし、そうじゃない。

 しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。どこが問題なのか。きちっと、書いて、おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。べちゃべちゃ、べちゃべちゃ、いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。そういった思いが、我々にある。

 そのときに喧々諤々(けんけんがくがく)、やりあった。30人いようと、40人いようと、極めて静かに対応してきた。自民党の部会で怒鳴りあいもなく。『ちょっと待ってください、違うんじゃないですか』と言うと、『そうか』と。偉い人が『ちょっと待て』と。『しかし、君ね』と、偉かったというべきか、元大臣が、30代の若い当選2回ぐらいの若い国会議員に、『そうか、そういう考え方もあるんだな』ということを聞けるところが、自民党のすごいところだなと。何回か参加してそう思いました。

 ぜひ、そういう中で作られた。ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。

 靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。騒ぎにするのがおかしいんだって。静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。静かに、きちっとお参りすればいい。

 何も、戦争に負けた日だけ行くことはない。いろんな日がある。大祭の日だってある。8月15日だけに限っていくから、また話が込み入る。日露戦争に勝った日でも行けって。といったおかげで、えらい物議をかもしたこともありますが。

 僕は4月28日、昭和27年、その日から、今日は日本が独立した日だからと、靖国神社に連れて行かれた。それが、初めて靖国神社に参拝した記憶です。それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、いつからですか。

 昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。

 わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。」




 こういうのを読むとつくづく、私自身が実際に現場で聞いていたらどんな印象や感想を持つのかな、と思う。


 それくらい、文字に起こした「ことば」と、実際の演説で聞こえてくる「ことば」とでは印象も、もしかすると理解する意味も全く異なるだろうと思えるほど、麻生氏の特に演説や講演での発言はこれに限らず荒っぽいし、意味を取り違えてしまうような言葉使いも多い。要するに「演説が下手」だということなのだろうと思う。


 この聞き起こしの言葉から察するに「NO原稿」で喋っているのだろうから、何を言っているのかわからない部分も多々ある。ということは言葉足らずや言い間違え、そもそも言葉の意味や、過去の出来事などの理解の間違えも露呈するだろう。つまり「教養」もない。


 ってところを踏まえて、この演説を見れば「ヒトラーの手口を学べば」の意味するところは、「誰も気がつかないようにいつの間にか変える」ということを「学べ」と言っているようだ。


 一応、靖国神社への閣僚や国会議員の参拝を近隣諸国が大騒ぎすることに対して、日本のマスコミが騒ぐから近隣諸国も騒ぐのだ、という持論から「騒がないで静かにやれば近隣諸国も気が付かないだろう」という例えに、「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。」と言っている。


 この麻生発言はちょうど1週間前の7月29日(月)のことだった。


 その間、マスコミはこの発言を巡って擁護と攻撃が喧しかったらしい。




 事実上擁護する「産経新聞」は攻撃する朝日新聞の報道に対して、


「首相経験者であり、しかも政権の柱である副総理として軽率極まりない。ただ、彼の肩を持つ義理はないのだが」と前置きしつつも、「討論者の一人として参加した麻生氏は『(憲法改正は)喧噪(けんそう)の中で決めないでほしい』と改正積極派が多い聴衆に向かって何度も繰り返している。『ナチス発言』も彼特有の皮肉な口調で語られ、場内に笑いも起きたという。ある傍聴者は、『ナチスをたたえているようにはとても聞こえなかった』と話す。

 朝日新聞などが、シンポジウム翌日に一行も報じていないのが何よりの証拠である。野党は召集された臨時国会で追及する構えだが、麻生氏はすでに発言を撤回している。麻生発言を奇貨として『改憲派=ナチス支持者』の印象操作をしようとしているのは誰か? ナチスが得意だったプロパガンダ(宣伝戦)に乗せられてはならない。」

 と、これまた皮肉たっぷりの「産経抄」の記事だが、いずれにしても私の感覚からすれば発言の問題点の本質からずれてしまっているように感じる。




 私は、この発言が「気がつかれないように静かに変えてしまえば良い」との本音が見えることが問題だと思うのだ。


 「静かに」とか「騒がないで」といった、さも理性的な冷静な議論こそ「善」だ、と言わんばかりの言い方だが、自由勝手にやりたい自民党は、自らに都合のいい憲法に変わるまではとにかく国民は「静かにしてて欲しい」「国民的な議論が盛り上がらないで欲しいという思惑なんだろう。



 そうそう、2000年の総選挙の前に時の「森首相」が「国民は寝ててくれれば」なんてくだらない発言をしたことを思い出した。


 権力はとにかく国民の目に触れないように、騒ぎにならないように、バレないように、こっそりつやりたい放題をしているのだろう。国益だとか、国民に無用な混乱だとか、色々な理由をつけて例えばTPP交渉の中身や放射能拡散予測のSPEEDIデータを隠したのだ。


 この国民の自由闊達な議論が国家権力にとっては迷惑だという本音は自民党改憲案の21条の条文を見ればわかる。
「(表現の自由)
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。
3 検閲は、してはならない。通信の秘密は、侵してはならない。」


 特に2項を付け加えた意味は、国家権力が自由にやりたい放題できるようにするためには騒ぎになりそうな芽は全部摘み取っちゃおう、つまり国民の自由な発言は規制しちゃおうってことにしか見えないし、この条文に変えるまではとにかく静かに国民に気づかれないように、ってことではなかろうか。


 つまり、どう贔屓目に見ても、(提灯)産経新聞の主張のような解釈は相当無理があるし、参議院議員選挙前に96条先行改正があまりに評判が悪いとなったら急にだんまりを決め込んだ事実から考えれば「静かに変えちゃおう」って本音を、口が軽くて滑っちゃったんだろうな、って方がよっぽどありえそうだ。


 ちなみに、私はこのブログで、ヒトラーの出現がワイマール憲法の下で合法的に行われたことを初めて指摘したのは「2007年5月22日の記事」のコメント欄だった。若干頓珍漢なコメントもあって辟易としたことも思い出すが、当時も「安倍内閣」だった。


 私の目には当時から、安倍晋三氏の「危険」さがヒトラー出現の「危険」さとつながって感じられていたということなのだろう。
 安倍内閣と自民党が目指す改憲草案を見れば、ヒトラーの「全権委任法」が羨ましくてしょうがないのだろう。





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Last updated  August 6, 2013 11:01:36 AM
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