僕の好きなもの
昔、雑誌”マーキー”から発売された”わたしの愛聴盤”という本の原稿を頼まれたときに、サザンやオールマン・ブラザース・バンドや吉田拓郎など本当に僕が好きなベスト10のアルバムを選んで原稿を書いたら、”本当にこんなへんなものを聴くんですか?、ちゃんとしたベスト10にしてください”と怒られて、原稿をプログレばかりのベスト10に書き直させられたことがある・・・僕の好きな音楽はジャンルは本当にさまざまだけど、どれも超メジャーなものばかりで、”そんな変なもの”なんかじゃ、決してない。プログレで仕事をしていると、僕の本当に好きな音楽を本音でうかつに口に出すと、いつも”そんな変なもの”と言われてしまうから、始末にオエナイ。マイナーこそ美徳、マニアックなことこそ、至高、廃盤こそ名作、というゆがんだ狭い精神がはびこり、世間で売れているものはすべて、ちゃんと聴きもせずに拒否してしまう・・・そんな中で本当の本音も言えないまま、30年近くも過ごしてきた・・・ここらでそっと自分の好きな”本当の”愛聴盤ベスト10を書いてみよう・・・もういいよね。1:サンタナ”フラワー・ムーン”(ラテンな僕が一番熱くなる永遠のライブ盤、毎年、夏にはヘビー・ローテーションで飽きもせずにかけては胸を高鳴らせてます)2:吉田拓郎”元気です”(たくろうがいなければ、音楽をやる今の僕はいなかったと思う。たくろうをギターで弾きたくって、小学校5年生の時に、親が緊急災害の時のために庭の隅にあるお地蔵様の下にお金を埋めたのをこっそり掘り起こして、ギブソンのAギターを買ったの昔が懐かしい・・・)3:チック・コリア”スパニッシュ・マイ・ハート”(ラテン、特にスパニッシュが一番好きな僕が一番多くCDを持っているのがチック・コリアです)4:サザン・オールスターズ”熱い胸さわぎ:1st”(アルバムとなると一番主入れの多いのは1st。僕のナンパと失恋の青春の思い出と共に・・・)5:加藤和彦”ベル・エキセントリック”(加藤和彦はフォークルにしてもミカ・バンドにしてのこのソロ・シリーズにしてもどれも好き。どれだけ彼の音楽センスの影響が強いことか・・永遠の師匠様です)6:ULTRAVOX”Hymn”(プロデューサーとして最も影響を受けたのがウルトラヴォックスです)7:伊藤由奈”HEART”(僕にとって世界1の歌姫です、彼女の歌を自分で録音してみたい・・・)8:BANCO”Darwin!”(僕はイギリスのプログレなほとんど嫌いです、はっきり言って。特にクリムゾンやEL&Pなんかは全くダメ。僕にとってプログレとはバンコのことです)9:高中正義”2nd”(サンタナと並んで最も好きなギタリスト。高中のギターはとにかく泣ける!)10:マイルス・デイビス”カインド・オブ・ブルー”(あの疾走感がたまらない)番外:ARSNOVA”BIOGENESIS”(手前味噌なんだけど、自分でプロデュースしたものはほとんど聴かない僕だけど、BIOGENESISは本当にいつも良く聞いてます)まあ、こんなところかな? 好きなアーティストなら、”クラシック”のラマニノフ、シューベルト、ブラームス、ムターのヴァイオリン、伊福部昭、”ジャズ”ならロリンズ、ウエス・モンゴメリー、ジョージベンソン、ジュリー・ロンドン、パコ・デ・ルシア、”ポップス”ならビリー・ジョエル、ボズ、アース・ウインド&ファイヤー、ムーン・ライダース、尾崎亜美、”ニューウエーヴ”ならTEARS FOR FEARS,LOTUS EATERS、ABC、SPARKS,”イージーリスニング”なら大野雄二、メナード・フォガーソン、”フォーク”なら井上陽水、泉谷しげる、そのほかピアソラetc・・・最近ではFLOW,大塚愛・・・雑然としていてまとまりはありませんが、どれも超メジャーで、変なものじゃございません。P.S.:写真はMARILIONでブレイクする前の在りし日のFISHさん。僕の自宅にて。それ以来、大の仲良しです。