大いなる明日へ
一昨年、ツアー中に肺がんで倒れたよしだたくろうさんが、今日のNHKのスタジオ・ライブで約2年ぶりに復活を遂げました・・・本当に、良かった・・・正直言って2度目の入院だったので、もう拓郎さんの歌は聞けないものと、内心諦めていました。僕はひょんなことから、ロックの、それもプログレッシヴ・ロックの音楽プロデューサーという人生を歩みましたが、僕の音楽の原点はあくまで、よしだたくろうさん。拓郎さんがいなかったら、こんな音楽の道を歩んではいなかったと思います。それまではオペラを習わされていた僕が、小学校6年生のときにたくろうさんのデビュー曲の”マーク2”をたまたま聞いてから、フォーク・ソングにどっふりとのめり込みんだ。そして母親が何か災害のあったときのために庭のお地蔵さんの下に埋めていたお金を掘り起こして、ギターを買った・・・すべてはたくろうさんになりたくて、そんな想いから僕の自分で選んだ音楽人生はスタートした。よしだたくろう、御年63歳。”祭りのあと”はこの年になって歌いより説得力を増した。当時20代にしてこんな歌詞をかいていた拓郎さんはやはり、僕にとって、そして大勢のファンにとって永遠の大いなるカリスマなのです。