カテゴリ:外国史
クロニクル ナポレオン三世即位 1853(嘉永6)年12月3日 163年前です。ペリーの艦隊が浦賀にやってきたのと同じ年ですね。この日、ルイ・ナポレオンがフランス皇帝ナポレオン三世として即位し、フランス第二帝政を樹立しました。 ルイ・ナポレオンは、大ナポレオン(フランス皇帝ナポレオン一世)の甥(弟の子)にあたります。1848年の二月革命を受けて、同年12月10日に行われた男子普通選挙での大統領選に圧勝(有効投票の74%強を獲得)し、大統領に就任しましたが、二月革命によって成立したフランス第二共和政憲法は、大統領の再選を認めていませんでした。 そのため、長期政権を狙うルイ・ナポレオンは、憲法に再選を可能とする条項を盛り込むことを目指しましたが、議会の3分の2の支持を得ることができずに失敗、クーデターで政権を維持する決意を固め、この日のちょうど1年前、1852年の12月2日にクーデターを決行し、終身大統領の地位に着いたのです。 そして、事態の落ち着くのを待って、国民投票を実施し、大多数の国民の支持を得たからという理由付けで、この日皇帝の座についたのです。ここに第二共和政は葬り去られ、第二帝政にとって変わられました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[外国史] カテゴリの最新記事
|
|