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町のホルモン屋さん 山田ホルモンの若旦那

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2005年04月13日
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カテゴリ:若旦那の日記
今日はもう帰る日なのでお土産を買おうと、またまた南甫洞や国際市場をうろちょろした。福岡は俗に100万都市と言われるが、釜山は400万人が住んでいるという。朝から食堂の仕込みやら、店出しの準備が忙しそうだ。市場の細い路地で売り子の男の子がサッカーボールを蹴っている。のどかな風景である。

釜山の国際市場は闇市がそのまま発展して出来た町だそうだ。服装や顔つきで日本人と分かるのか、(私は日本人ではないが…)日本から来た人と分かるのか、耳元で、「こんにちは、偽物あるよ。」と寄って来る。韓国語で返すと、「うまいね。」だって。ここでは私も外国人なのだ。ちょっと寂しい気がする。

若女将はというと、知り合いに頼まれた韓国風ちゃぶ台を探し回っている。日本には無いものがここにたくさんある。日本にもあるが安いものもたくさんある。ひとつひとつ品定めしながら、値段交渉をして行く。いい値では絶対買わない商売気質である。1件目と2件目である程度の相場を確認し、高い方に戻り交渉する。

「さっきの店はこの値段でしたよ。向こうで買おうかしら!」。すると大概確認した相場よりも安く見積もってくれる。若女将はそれから更に値切ろうとしたが、これには失敗した。恐らく地元の人が買う、ギリギリの価格まで落としたのだろう。恐るべし若女将。

銀行を探そうとキョロキョロしていると、怪しいおじさんが近付いてきた。「何かお探しですか?」。私達は、「ちょっと銀行を探してるんです。」と答えた。「私も銀行の方に向かおうと思っていたんですよ。」と親切に道案内をしてくれた。しかしおじさんが向かっていた方向とは真逆の方向。本当に向かおうとしていたのか…

そのおじさん曰く、妻と娘が韓国に居るらしい。住まいは福岡の早良区。しかし言葉は韓国訛りである。日本人の韓国訛りと韓国人の日本語訛りは微妙に違う。間違いない。このおじさんは日本人に扮した韓国人である。人通りや車の通りも多いメイン通りなので着いていった。おじさんは、「韓国語できますか?」と聞いてきたので、私達は、「できますよ。」と一言。

銀行が見えてきた。私達はおじさんにお礼を言おうとしたが、ずんずんと銀行を過ぎていく。あれっ、銀行に気付かなかったのかなと、若女将が呼び止めようとしたが、私達の初期目標は達成された。ほって置くのが一番である。二人で冷静に分析してみると、私達が韓国語が出来ると答えた時点で、おじさんは私達への興味を失っていたのである。その理由に、答えた後は一度も振り向かなかったのだ。あらから日本人に扮してガイド料でもくすねようと思っていたのだろう。

釜山での最後の食事は『チョッパル』である。日本で言えば豚足が一番近いが、部位で言えばチャーシューの部分である。店の中では大量の茹でた豚の足を包丁で解体していた。メニューは大、中、小と特大の4種である。中を頼もうとしたら、店員さんから断られた。「小にしなさい。」

小でよかった。大きなお皿に豚の脛肉がどっさりと盛られてきた。「これで小かよ!」とサマーズばりのギャグを狙ったが、若女将には受けなかった。脛肉の下には豚足が6つほど隠されている。チシャにごまの葉、3種のキムチに諸々の惣菜でテーブルはいっぱいである。ちょっとコッテリしているかなと思いきや野菜と一緒に食べるのでペロリと平らげてしまった。満足である。

2泊3日の短い旅だったが、初期の目標をほとんど達成できたので充実した旅だった。ここで食べた料理がヒントになってミートミーツの商品になるかもしれない。実はいくつかの試作品を考えている。ちょっとドタバタとしたが、今から忙しくなるのでちょうどよい休暇だった。





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最終更新日  2005年04月17日 18時55分14秒
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