北京市長の王安順が周永康事件で嫌疑
前回、北京政府の大気汚染政策を批判した国営テレビ編集者が北京市長の王安順によって解雇されたことが米紙ニューヨーク・タイムズ発のニュースで伝えられ、その記事がそのまま「iNews 愛新聞 CHINA DAILY」という中国の国営通信社の新華社が運営しているサイトに転載されたことをお伝えしました。 情報統制の厳しい中国でなぜこのような記事がそんなサイトに載ったのか、そのことがとても興味深いことだと思いましたので、さらにgoogle簡体中文版でこの王安順について検索していましたら、「大紀元」3月20日の記事につぎのようなことが載っていることが分りました。なお、「大紀元」はニューヨークで在外中国人向けの中国語新聞として創刊されたもので、中国共産党に対する報道姿勢が非常に批判的であることで知られています。 ↓http://www.epochtimes.com/b5/14/3/20/n4110665.htm%E5%82%B3%E5%8C%97%E4%BA%AC%E5%B8%82%E9%95%B7%E7%8E%8B%E5%AE%89%E9%A0%86%E6%B7%B1%E6%B6%89%E5%91%A8%E6%B0%B8%E5%BA%B7%E6%A1%88%E8%A2%AB%E7%A7%98%E5%AF%86%E8%AA%BF%E6%9F%A5.html?p=all【大紀元2014年03月20日訊】(大紀元記者張頓綜合報導)】北京市前スパイ活動のトップで国家安全局局長だった梁克が周永康事件に深く関係しているとして逮捕後、それに引き続いて先日には北京市前政法委書記で現北京市長王安順もまた周永康事件に深く関係しているとして任意での事情聴取を受け、秘密に調査された。 なお周永康は、中国共産党の前中央政治局常務委員だった人物で、2012年の薄熙来事件との関連で失脚し、汚職問題で現在追及されているとのことです。周永康事件の広がりとともに王安順の地位も不安定なものとなり、米紙ニューヨーク・タイムズに実名入りで載った記事がそのまま中国のサイトに転載されたのかもしれませんね。