Pastime Paradise

　年に一度のお楽しみ、大好きなM-1が今年は令和ロマンの優勝で幕を閉じた。TVerで敗者復活戦と本戦を視聴し、YouTubeでストゼロ打ち上げも鑑賞。TVが無くてもリアルタイムで楽しめるのは有難い。
　
　敗者復活戦で印象的だったのはエバース。下半身をケンタウロスにするネタは笑い飯が悲願の優勝を遂げた10年の決勝戦ネタであるサンタウロス を彷彿とさせるが、エバース版も面白かった。決勝に進んだシシガシラが会場でうけていたので今回は残念な結果に終わったが、来年に期待したい。ロングコートダディも面白かったけど、ちょっと無難すぎたかな。

　決勝では個人的にはさや香が一番良かった。最終決戦のネタが実験的すぎたのかもしれないが、1本目のホームステイのネタが面白かった。さや香の実験的…というか意味不明ネタといえば、21年の敗者復活戦でのから揚げネタが思い浮かぶが、コント形式の漫才でなく喋りだけで取組む彼ら漫才を高く評価したい。
　でもって真空ジェシカのZ画館も相変わらず面白かったし、マユリカも面白かった。2位のヤーレンズがいらないモノだったかで「北京原人」を出したのには笑った。97年に公開されたトホホ映画「北京原人 Who are you?」はジョイ・ウォン（王祖賢）が出演していて、挿入歌まで歌っていたのだが…。審査員の松本さんもやっぱり「北京原人」にコメントしていた。
　あと、カベポスターもモグライダーの芝さんもやっぱり好きだなぁ。カベポ・浜田さんの最後のカミカミが逆に好印象。
　それにしても漫才は本当に面白い。嗚呼、もう今から来年のM-1がめっちゃ楽しみ♪

　とにかくM-1が大好きで、01年～10年、15年～23年までの19回は勿論全部見た。個人的に記憶に残っている10本は以下のとおり。

・「24時間TVの100kmマラソン」　麒麟（04年・最終決戦）
　この年の麒麟は敗者復活で最終決戦まで上がってきており、これはネタ中に田村さんがテンションが上がりすぎて「頑張れ俺達！俺達頑張れ！」と自分達に檄を飛ばし、川島さんが一瞬驚くも苦笑いしてしまうシーンが素敵すぎる。漫才中に泣きそうになったと川島さんが言ってたっけ。田村さんの素朴な人の良さが出ていて大好き。

・「奈良県立歴史民族博物館」　笑い飯（03年）
　今や伝説的な笑い飯のネタ。Wボケのあまりの面白さに衝撃を受けた。

・「鳥人」　笑い飯（09年）
　審査委員長の島田紳助さんが100点を付けた、これまた伝説的なネタ。これも笑ったなぁ。鳥進一と新沼人鳥、手羽真一の流れが面白すぎる。大体は西田さんの台詞が面白いと感じるのだが、哲夫さんの新沼人鳥に笑った。

・「格闘技」　ブラックマヨネーズ（05年・最終決戦）
　決勝に初出場した05年に優勝してしまったので、この年のM-1しかTVで見てないはずなのにブラマヨはすごく記憶に残っている。めちゃめちゃ面白かった。その後も色々と見たけれどブラマヨのネタに外れなし。

・「チリンチリン」　チュートリアル（06年・最終決戦）
　完全優勝を決めた、これも忘れがたいネタ。徳井さんの妄想芝居もさることながら、福田さんのリアクションも結構細かくて好き。M-1とは関係ないが、最近チュートリアルが二人揃って「まじめなえひめ研究所」というYouTubeチャンネルで、愛媛県を色々とロケしている番組を見ている。幼馴染の二人の仲良しぶりに思わずほっこり。

・「おにぎり屋」　馬鹿よ貴方は（15年）
　何故か繰り返し見てしまう謎の中毒性。ファラオさんの延々と続く「大丈夫だよ、大丈夫、大丈夫だよ、大丈夫、大丈夫なの、大丈夫、大丈夫か、大丈夫だよ、大丈夫なんですか、大丈夫ですよ、大丈夫なのかね、大丈夫だぁ、だいじょぶ…」を、どういう訳か時折無性に聞きたくなってしまう。大丈夫かな？

・「コンビニのポイントカード」　かまいたち（18年）
　この年のかまいたちは5位止まりだったが、個人的には一番面白かった。彼等のネタの中でもこれが一番好き。山内さんの主張にはめっちゃ納得。19年のトトロを見たこと無いネタもよかったなぁ。

・「一日市長」　真空ジェシカ（21年）
　ワードセンスの面白さは笑い飯以来の衝撃だったかもしれない。罪人（つみんちゅ）の説明後に帰る5秒秘書とか、隣町の踏み地図とか、理系のお婆ちゃんを初めて見たとか、真空ジェシカのセンスはめっちゃ好き。今年の映画館ならぬZ画館もよかった。

・「ひらかた大菊人形」　ハイツ友の会（22年・敗者復活戦）
　女性芸人のネタで初めて面白いと思った。男尊女卑の気はないが、お笑いに限っては女性はどうもよろしくない。どうしてかなぁ…。

・「ウェディングプランナー」　和牛（17年）
　来年3月の解散を発表した和牛。最終決戦の「旅館の女将さん」も面白かったし、この年は和牛が優勝すると思ったのだが…。解散するのはあまりにも惜しい気もするが、当人たちにしか分からない事情が色々とあるのだろう。今後のお二人のご活躍を祈る。

　まだまだ好きなネタはあるのだが、今パッと浮かんだのはこの10本。本当に面白いなぁM-1は。来年はどの組のネタが見られるかな？めっちゃ楽しみ♪