http://sankei.jp.msn.com/life/education/080109/edc0801090850001-n1.htm
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MSN産経ニュースより(2007年1月9日 8:50)
<教育再生会議の1年を振り返る 山谷えり子首相補佐官「改革のエンジンになった」>
山谷えり子首相補佐官(教育再生担当)のインタビューです。
教育再生会議の活動の成果について、語っておられる部分を下に引用します。
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--どんな成果を上げたと考えるか
「知・徳・体のバランスが必要だと問題提起ができた。また、データを示し、基礎学力に地域間格差があれば具体的な支援策が打ち出せた。大きな方向性を示し、平成20年度予算でも農業・職場体験や放課後子供プランなど省庁の壁を越えた事業が展開されている。官邸に置かれたことで教育改革のエンジンになった」
--「親学」は批判を浴びてトーンダウンした
「大人は子供のためにもっと自己犠牲すべきだと思う。私の父(評論家、山谷親平氏)は『親は運命を質に入れたと思え』と言っていた。親学は親である素晴らしさを学ぶことであり、感受性を豊かにするチャンスでもある」
--道徳の教科化を求めたが
「中教審でもまだ結論が出ていないし、再生会議も数値評価や教科免許は求めていない。教科書も厳格なものではなく、"準検定教科書"を用意すればいいという考えもある。折り合える"のりしろ"はある思う」
--今年の教育への期待は
「小学生なら遊び、中学生なら部活動と、子供らしい時間を取り戻せるよう社会総がかりで子育てをしてほしい。そのために地域の人が学校に協力する地域支援本部や、共働きの子供を預かる放課後子供クラブなどを全国に展開していく」
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とりあえず、お疲れ様の教育再生会議でした。
あらためて、11月以降(一度中断した後、福田政権下で再開されてから)の教育再生会議の議事要旨を読んでみました。↓
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/kaisai.html
11月以降の会議は、合同分科会が7回と総会が2回です。
第三次報告にむけてのまとめの議論、なのだろうと思います。
第二次報告までは、3つの分科会に分かれて議論をしていましたが、11月以降の会議はすべて合同分科会になっていますから。
11月以降の有識者委員は、16名。
義家室長がおやめになって、その後に、「オール1先生」こと宮本延春先生が補充の委員として就任していらっしゃいますが、室長は空席のままで、宮本延春委員は、7月19日の合同分科会と10月23日の総会にご出席なさっていますが、11月以降の合同分科会に関しては、11月1日の合同分科会にご出席なさったあと、ずっと欠席の(すくなくとも、議事要旨に発言がない)まま第三次報告を向かえていらっしゃいます。12月に2回開催された総会でも発言はなさっておられません。
お忙しかったのだろうと思いますが、第2次報告が出た後から、一委員としてご参加なさって、何を考えていらしたのでしょうか。第2次報告まで出ていても、議事要旨を見るとやはり委員のみなさんは、それぞれの個人的な、あるいは所属組織としての経験談を語っておられて、議論の方向性はあまり整理されているようには読めないのです。その中で、どんなことを考えておられたのでしょう。
そう、気になったのでウィキペディアでも教育再生会議の事務局体制を調べたのですが、義家参議院議員が教育再生会議室長をおやめになったあと、室長の席は空席のまま、あと、山谷えり子首相補佐官も事務局長はおやめになったようで、事務局長の席も空席になっていました。山谷えり子首相担当補佐官は、11月以降の合同分科会にも全部出席なさっておられるのですが、議事要旨に「山谷えり子事務局長」という表記はありませんでした。発言も以前とくらべるとはるかに少なくなっていました。
ほんと、教育再生会議ってなんだったんでしょう。