破魔弓
嫁さんの知人の人形師を伺った。デザイン、木工細工、塗り、金箔張り、それらをトータルにできる今時珍しい職人。昨日、510日かけて作った破魔弓が売れてしまった。これを観に来たのに残念。破魔弓とは、男の子が生まれたら、魔除けとか、縁起とか、兎に角健やかな成長を願う弓のオブジジェというのだろうか。かっこいい!写真は、以前作った破魔弓のスケッチと完成写真。この破魔弓、いろんな工程が必要で、今はほとんど分業制になってるとの事。全てを一人で作る人がもう一人しかいない。今、目の前にいるこの人だけなのだ。そんなわけだからNHKから取材の申し込みがあったそうだ。でも「人柄が伝わるドキュメントに製作したい。年間を通して、つまり奥様や、飲み屋で飲んでる姿までも多少とりたい」と言われ、その後半部が気にかかり、キャンセルしたとの事。その以前、コンクールに出展してた頃、賞を取ったら、問屋がそればかり造って欲しいと依頼し、製造が偏った事も頭によぎったのだろう。大変やさしい人柄で、なんでも引き受けてしまう、素敵な職人だった。